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この反発は本物か?日経平均の理論株価レンジは1万5855円~1万7601円(11/7)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

日経平均株価、11/4大引け時点の理論株価は1万6837円に

極端な不安定状態ではない

米国大統領選挙は投票を間近にクリントン候補の私用メール問題が再燃、荒れ模様となっています。日米を始め株式相場はトランプ大統領誕生の可能性(危険性?)を見て急落です。日経平均は11月1日の1万7,442円から4日には1万6,905円と2営業日で500円余り下げ1万7,000円を割り込みました。

【関連】【展望】足元下落の原因は本当に「トランプ」だけなのか?気になる諸リスク

一方、この間に米ドルの下落を主因に理論株価も1万7,004円から1万6,837円まで下げたことで、足元の日経平均はこれをわずかながら上回っており、6月24日に「変動の下限」に近付いた状況とは大いに異なります

現時点では日経平均はほぼファンダメンタルに基づく水準にあり、極端な不安定状態ではありません。徒に売買に走る必要はないと言えます。

下図は、2016年6月1日から11月4日までの日経平均と理論株価、通常変動の上側と下側、そして変動の下限を示したグラフです。図中の縦線は11月1日を示します。ここから相場は急落しています。

日経平均、理論株価と変動範囲
2016.6.1~2016.11.4

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日経平均は10月半ばに理論株価に追いつき追い越した後も上昇を続け、通常変動の上側を目指す“上値追い”の体勢をとっていましたが、11月1日を境に反落、4日には理論株価とほぼ同じ水準に並びました。上値追いは振り出しに戻った形です。

下落が続く場合の下値の注意領域のメドは、通常変動の下側である1万5,855円となります。

一方で選挙の結果次第では上値追いのペースに復帰する可能性もあります。その場合、目指す水準は通常変動の上側、1万7,601円となります。8日の大統領選挙が注目されます。

Next: 詳細グラフ:理論株価の推移/変動範囲の上限・下限/直近5日かい離率

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