女性議員たちはなぜ次々と醜態を晒したのか?
田中元総理が逮捕されてから41年目の7月27日は、女性政治家が最も目立った日として語り継がれることになるかもしれない。
「人気」と「知名度」を期待されて代表に就いた元クラリオンガール、元キャスターの蓮舫氏は1年足らずで辞任に追い込まれ、昨年の選挙で参議院議員となった元アイドル歌手でシングルマザー議員の今井絵理子氏は、当選から1年余りで、自分に代わる新たなシングルマザーを生みかねない不倫騒動を起こし支持者の期待を裏切った。
選挙に勝つために「人気」と「知名度」は必要条件だが、芸能界のそれは政治家の資質とは無関係。
世襲議員とタレント議員が国会の一大勢力となる中、国費で採用される政策秘書には国家資格が必要で、国費で政治にあたる国会議員には資格が必要ないという、「担ぐ神輿は軽くてもパーでもいい」ことを認めるような制度の歪みを見直す時期にきているのかもしれない。「地盤、看板、鞄」だけでは、国会議員に必要な知識や資質は得られない。
同じ日、稲田防衛大臣が辞任する意向を固めたことも報じられた。こちらも1年足らずで寵愛する安倍総理の期待を裏切った。
「女性活躍社会」は結構だが、「女性を利用する社会」にも「女性を甘やかす社会」にもしてはいけない。目指しているのは性別に関係なく「資質のある人が活躍する社会」であることを忘れてはならない。
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『近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2017年7月28日)より
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