「第2のニトリ」を見つける視点
ニトリの事例から、市場全体の下落時に買うべき銘柄は以下のような特徴が挙げられると考えます。
- PERが低い(できれば10倍以下)
- 財務状態が良い(ニトリは実質無借金)
- 競合に負けない「経済の堀」がある
- 継続的に高い利益率を達成している
- 市場に成長余地を残している
多くの投資家は4、5に着目しがちですが、まず大切なのは1〜3です。すなわち、「上昇するため」より「下落しないため」に必要な要素です。一旦下がったとしても相場はどう動くか分かりませんから、どんな状況でも耐えられるように「守り」をまず重視すべきなのです。
そこから、相場が循環して上昇相場に乗れれば株価も大きく伸びるでしょう。もし相場の回復に時間がかかったとしても、堅実な銘柄である以上腰を据えて持ち続けることができます。
ここまで見て、バフェットのルールが改めて思い出されます。
【バフェットのルール】
- 絶対に損をするな
- 絶対に1を忘れるな
5年前のニトリはまさに「バフェット銘柄」だったと言えそうです。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2018年4月17日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。