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圧巻の規模を誇る音楽アプリ!Spotifyとは異なる「Tencent Music」の注目のビジネスモデルとは?=シバタナオキ

サービス概要と2つの事業セグメント

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サービスの概要としては、こちらにあるようにアーティストは音楽レーベルから楽曲提供を受け、それらをライブストリーミング可能な形でユーザーに提供するだけではなく、ユーザーがカラオケを歌ったり、インタラクションできたりするような形になっているのが非常に特徴的です。

事業セグメントは2つに分けて報告されています。

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1つ目がオンラインミュージックセグメントで、こちらは皆さんが想像するSpotifyなどのストリーミングサービスとほぼ同じビジネスだと考えて問題ありません。

2つ目がTencent Musicにユニークな(特有の)ビジネスである、ソーシャルエンタメセグメントです。

売上構成比でみると、オンラインミュージックセグメントが28.7%、ソーシャルエンタメセグメントが71.3%という具合に、後者の方が圧倒的に大きくなっている点も覚えておいてください。

事業セグメントごとのビジネスモデル

初めに、オンラインミュージックセグメントのビジネスモデルを見てみましょう。

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サービスとしては、この図にあるように、Spotifyのようないわゆる皆さんがよくご存知のオンラインストリーミングサービスだと思って間違いないと思います。

こちらは基本的にサブスクリプション型になっており、月額RMB8(約128円)で、広告が入らない形で無制限に音楽が聞けるだけではなく、さらに追加で月額RMB15(約240円)を払うとプレミアムメンバーシップを手に入れることができ、メンバー限定のビデオが見られるなど、様々なカスタマイズが出来るようになります。

月額課金の価格が非常に安いのが印象的です。

次に、ソーシャルエンタメセグメントのビジネスモデルを見てみましょう。

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アプリとしては、WeSingが典型的なアプリですが、単に音楽を聴くだけではなく、自分で歌った声を共有したり、それらにコメントをつけたりという具合に、ソーシャル機能が強くなっています。

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それだけではなく、この図にあるように、自分で歌うライブを放送して、それに対して他のユーザーがバーチャルギフトなどを送ることが出来るようになっています。

つまりをここの部分に関しては、モデルとしては日本で言うところのShowroomのようなモデルに近くなっていると言えるでしょう。

バーチャルギフトとしては、ダイヤモンドリングや車といったものも含まれており、ライブを放送してくれるユーザーを応援する機能が販売されています。

Next: 欧米型音楽ストリーミングモデルとは異なるビジネスで収益は…

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