徐々に広がる働き方改革の影響などもあって、副業の需要が増加しつつあるいま。これから成長に注目できそうなクラウドワークスの決算を詳しく見てみましょう。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年4月25日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
クラウドワーカーの収益は1人平均約4.5万円とまだまだ少額
Q. クラウドワークスのワーカーになるといくら稼げるのか?
今日の記事では、クラウドソーシング(不特定多数の作業者に主にネット上の仕組みを使って業務を依頼するアウトソーシングの仕方)のマーケットプレイスを展開しているクラウドワークスを取り上げたいと思います。
クラウドワークスといえば、ここ最近になって成長率が以前より加速しており、素晴らしい伸びを見せています。今日の記事では、クラウドワークスに登録しているワーカーの視点でユニットエコノミクスを見てみたいと思います。
※参考:株式会社クラウドワークス 2019年9月期 第1四半期 決算説明資料(2019年2月14日発表)
クラウドワークスで最も重要なKPIは何かと問われたら、「総契約額」ということになるわけですが、総契約額は2019年の10月~12月の四半期で約35億円。前年同期比+49%と大きな伸びを見せています。
総契約額というのは、クラウドワークスのプラットフォーム上で取引される金額の合計を意味し、実際にクラウドワークスに売上として入るお金は「売上総利益」になります。
その売上総利益は、四半期で7.6億円まで増えており、テイクレートは22%と高い水準を保っています。
そして、今回の四半期も前四半期と同じくしっかり営業利益ベースで黒字に転換していることを押さえておく必要があるでしょう。
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