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日銀は手詰まり?中途半端な「補完措置」に市場は疑念を抱きはじめた

前週のETF買い付け状況から分かること

前週のETF買い付けを確認してみます。

【日銀ETF買い付け】
2015年
12/14:369億円
合計:3兆325億
残り:なし

会合前の12/14に上限を超えて買ってきています。結局、買い入れ金額の規模は、「約」と表示してあるとおり、ある程度の超過は問題なく買い付けられるということなのでしょう。

さて、黒田総裁の会見内容が気になるところですが、まだ週末時点では公表されていません。詳細の確認は次回に回しますが、報道によると、「追加の金融緩和ではない」と発言しているようです。

ハッキリと言ってくれたことは良かったと思いますが、声明文でもっとその辺を配慮して勘違いさせないようにするべきでした。

市場は混乱して失望売りとなってしまったのが現実です。政策手詰まりの疑念が払拭されないまま、この状況が尾を引かないことを願いたいです。

18400付近までの下落は想定内、今後は不透明

それでは相場の動きをチェックしていきたいと思います。

【日経平均株価】
現在:18986.80(-243.68 -1.27%)
高値ブレイク:17300付近、18000付近、20800-21000付近、21500付近、22750付近
(※9/29の安値:16930)

米国市場と同じく、利上げが開始されたところまで上昇が続きましたが、週末には日銀の混乱もあって、下落してしまいました。結局、週間変動率は、マイナスです。(^_^;

週末にNYダウが大きく下落したことを考えても、次週の日本株は厳しい状況にあるともいます。

ただし、ドル円の状況を見る限り、米国の利上げの影響もあるのか底堅く、円高の動きも限定的となっているところは今後の下支え要素として期待したいところです。

やはり注目したいのは、原油安の進み具合です。

利上げによるドル高円安要因と、原油安によるドル安円高要因が交錯するなかで、どう動くかは予想が難しいです。

原油と為替に注視しながら、日本株の動向を見ていくといいと思います。少なくとも、結局的な投資姿勢ではなく、リスクに備えるというのが現状だとは思います。

とりあえずは、18400付近までの下落が想定できますが、そこから先の展開は今後次第で不透明です。

米国株と同じくこの下落はチャンスとなり得るところだと思いますが、原油のリスク回避による円買いがやはり気になるので、今のところはまだ積極的にはなれません。原油の動きが落ち着くまではやはり様子見したいと思います。

【関連】黒田日銀の「補完措置」で株価乱高下、市場センチメント変化に注意を=久保田博幸

【関連】異次元緩和は失敗だった。クルーグマンの『Rethinking Japan』を読む=吉田繁治

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毎月分配投信の本当のこと のりたマガジン』(2015年12月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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