これからも円高が続く10の理由　100円までオーバーシュートの可能性も＝長谷川雅一

「米ドル/円は1年で10～20円動く」という事実

為替は、安定していることが望ましいのですが、現実にはとても変動の荒いものです。

5年前の2011年、ドル円は75円付近まで下げて（円高が進んで）いました。それが昨年は126円付近まで上昇。4年で約40円の上昇です。そうです。米ドル/円は1年で10円動くのです。

1年で10円にとどまらないこともあります。最近では、2013年や2014年は、1年で20円ほどずつ「上昇」しました。

今、その反動が出ているとすれば、やはり110円～105円程度までの「下落」がありえるというのが、普通の見方です。100円までオーバーシュートする可能性も否定できません。

今年は為替も株も「上がれば売り」

このメルマガで、ずっと書き続けているように、今年は、為替も株も「上がれば売り」でいいのではないか、と思います。

もちろん、相場の世界では「1つの材料で流れが逆転する」ことがありますので、この流れがずっと続くとは言い切れませんが、今のところは、「円高、株安」が続きやすい状況であるように思っています。

「株の値動きが読めない」そんな時は為替に注目

「株価」は、時に、あまり理屈に合わない動きになることがあります。また、「株」の情報は、主に「証券会社経由」で出てくるため、「株高が続く」「株安は一時的なもの」といった、証券会社に都合のいいコメントも多く聞かれ、トレーダーは混乱しがちです。

一方「為替」は「株」と異なり、それなりに「理屈で動く」ものです。「どうも株の値動きが読めない」と思われたら、「為替（FX）」を研究してみてはいかがでしょう。マーケットの上下変動の「理由」が腑に落ちるのではないか、と思います。

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