fbpx

キャッシュレス還元、意味あった? 還元総額3500億円超え、税金7000億円投入の成果は=久保田博幸

お店の負担も少なくない

小売店などの事業者には、レジ締めや現金取り扱いの時間の短縮への利点があるとされるが、店側が負担する決済手数料がネックとなる。

今回のキャンペーン後は店側が負担する決済手数料の引き上げが行われる。

現金取引はその名の通り、現金がすぐに手に入るが、キャッシュレスは現金が入るまでのタイムラグが存在し、これもウイークポイントになる。

キャッシュレス決済に慣れた外国人観光客の需要を取り込むというが、これは国によってキャッシュレス化に多様性があり、QRコード決済を増やせば良いという問題でもない。

また、データ化された購買情報を活用した高度なマーケティングの実現とあるが、高度なマーケティングが実現可能なほど今回、データを集められた事業者がいたのであろうか。

現金への信頼は揺るがない

私自身、キャッシュレス化を目の敵とかにしているわけでは決してない。このようなキャンペーンなど張らずとも日本人はキャッシュレス化をすでに受け入れていると思っている。

そもそもSuicaなどのFeliCaの技術は日本産であり、QRコードもしかり。

商取引における現金部分については確かに日本の場合には現金そのものへの信頼性が高く、利便性もあるので使いやすく、これに取って代わるものがなかなか出てこないに過ぎないとみている。

これは今後も大きくは変わらないのではないかと思う。

続きはご購読ください。初月無料です


※『牛さん熊さんの本日の債券』は、毎営業日の朝と夕方に発行いたします。また、昼にコラムの配信も行ないます。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】トランプが本気を出せば中国は秒殺される?香港市場がしぼんだら中国経済は息ができない=勝又壽良

【関連】10万円給付を待ちわびる一般国民を尻目に、富裕層はもう大きなプレゼントを受け取っている=鈴木傾城

【関連】日本人の8割が加入する生命保険はムダだらけ。対策すべきは不慮の事故より長生きリスク=俣野成敏

1 2

牛さん熊さんの本日の債券』2020年6月30日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

牛さん熊さんの本日の債券

[月額1,100円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
金融サイトの草分け的な存在となっている「債券ディーリングルーム」の人気コンテンツ、「牛さん熊さんの本日の債券」がメルマガとなりました。毎営業日の朝と引け後に、当日の債券市場を中心とした金融市場の動きを会話形式にてお伝えします。さらっと読めて、しっかりわかるとの評判をいただいている「牛さん熊さんの本日の債券」をこの機会にぜひ御購読いただければと思います。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー