婚姻率・離婚率・出生率はコロナ不況でどう変わった?
続いて、コロナ不況で婚姻率・離婚率・出生率がどう変わったのかを見てみたいと思います。まずは以下のグラフをご覧ください。
青色折れ線グラフは婚姻率、オレンジ色折れ線グラフは離婚率です。いずれも人口1,000人あたりの率です。
婚姻率は、1920年の狂乱怒涛の時代の人口1,000人あたり12件から、1930年には10件へと下がり、これがその後に8件以下に下がり、そして元の10件に戻ったのは1933年だったのです。
離婚率も傾向としては同じ動きを示しています。
大恐慌の頃の「婚姻率マイナス離婚率」は 黒色の上向き矢印で示しています。2020年現在の「婚姻率マイナス離婚率」は緑色の上向き矢印で示しています。
婚姻率は1980年以降、米国経済の凋落と正の相関関係で減っており、2020年以降は急激に減ると思われます。
出生率のグラフはここには掲載されていませんが、大恐慌当時は1930年当時を100とすると、1933年から1940年の約7年間は85から90の間で推移していました。
となると、2020年から始まった新型コロナウイルス大恐慌では少なくとも2030年頃まで、出生率は下がったまま回復しないだろうと推定できます。
1930年から1933年の間、3分の1の家庭で、家族数が2倍に増えたとの報告があります。その多くは、結婚した娘が夫と子どもを連れて実家に住んだそうです。
このような現象が再び起きる可能性は高いと想像しています。
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・銀行耐久度テスト:合格?不合格?(7/6)
・米国失業率:大恐慌レベルを越した(7/5)
・1933年の金没収の実態(7/3)
・貴金属鉱山産業の現在:武漢冠状病毒の影響(7/2)
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による