マスコミがしなければならないのは中立である。全候補者を集めて討論させることや、主張に関する賛同・批判の統計や評価を提示することであって、勝手に「主要候補者はこの5人」とかまとめることではない。勝手に「この候補者とこの候補者が主要で、後は泡沫」と決めつけること自体がマスコミの偏向であり、マスコミの独断であり、マスコミの傲慢でもある。都知事を選ぶのはマスコミではなくて都民である。候補者を評価するのも都民なのである。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。
マスコミの姿勢はまったく変わらなかった
東京都知事選の真っ只中だが、そんな中で幸福実現党の七海ひろこ氏が選挙戦から撤退すると表明している。
七海氏はマスコミが大勢の候補の中から主要5候補というくくりで、テレビや新聞報道がこの5候補だけを取り上げている報道のあり方に意義を申し立てている。
2016年の都知事選においても、『主要3候補という方々が報道の多くを占め、民放では97%~98%が主要候補の報道を占め、残りの18名を2%~3%の割合で報道される』と抗議していたのだが、マスコミの姿勢はまったく変わらなかったと七海ひろこ氏は述べる。
マスコミは主要5候補という形で「勝手に世論操作している」という点では、都民のみならず全国民が感じていることだ。マスコミが勝手に候補者を選別するのは不快極まりないことでもある。
マスコミがしなければならないのは中立である。全候補者を集めて討論させることや、主張に関する賛同・批判の統計や評価を提示することであって、勝手に「主要候補者はこの5人」とかまとめることではない。
勝手に「この候補者とこの候補者が主要で、後は泡沫」と決めつけること自体がマスコミの偏向であり、マスコミの独断であり、マスコミの傲慢でもある。都知事を選ぶのはマスコミではなくて都民である。候補者を評価するのも都民なのである。
『今回の都知事選においてマスコミの偏向報道が改善されると期待をしておりました。しかし、結局主要5候補という形で偏向報道され、改善も是正も全くされませんでした』と七海ひろこ氏は述べている。
七海ひろこ氏が選挙戦から撤退したが、今からでもマスコミは偏向報道をやめてすべての候補者を中立に扱い、それぞれ主要なテーマで討論させたり、演説させたりする番組に切り替えるべきだ。
私は主要候補者の中に投票したい人間は誰もいない。マスコミが報道していない候補者の方に関心がある。私の関心にマスコミは答えていない。
得体の知れない「マスコミ」が日本人を亡国に導く
腐ったマスコミは、自分たちの都合の良いように世論をねじ曲げて国民を誤った方向に連れていく。まるでハーメルンの笛吹き男のごとく、日本人をどこかに連れて行ってしまう。
「ハーメルンの笛吹き男」はおとぎ話ではない。1284年、ドイツのハーメルンという場所で実際に起きた事件で、本当に130人の子供たちが笛吹き男の笛に踊らされてついていき、行方不明になっている。
得体の知れない「笛吹き男」は、子供たちを惑わして、誘導して、この世から消してしまったのである。
得体の知れない「マスコミ」も、私たち日本人1億2,000万人を惑わして亡国に導いている。それくらいの力が、マスコミにはあるということだ。
ただ、国民側にも問題がある。こうなっているのは、日本のマスコミが世界で最も優秀な洗脳機関であるからではない。そうではなくて、日本人があまりにも同調圧力に弱い民族だから、「結果的にそうなっている」ということなのだ。
反日工作に明け暮れるマスコミの存在は許しがたいが、それと同時にマスコミをあまりにも信じすぎる日本人気質にも大きな問題がある。
だから、マスコミは日本人の持つこの気質を最大限に利用して、誘導したい方向に国民を自由自在に誘導してきた。あたかも、自分たちの主張が「天の声」であるかのように国民を錯覚させて、ハーメルンの笛吹き男のごとく、国民をあちこちに連れ回していたのである。
最近は、その誘導があまりにも売国的かつ反日的で、おまけに世論操作にもアラが目立つようになったので、マスコミに不信感を持つ人たちが少しずつ増えてきている。
しかし、それでも「マスコミの言うことは正しい、マスコミの取り上げる主張は天の声だ」と思い込んでいる人たちが高齢者を中心にまだまだ数千万人以上もいて、巨大な同調圧力に従っている。