学校が自分の意見を殺して他人に合わせろと教育
同調圧力というのは、「まわりが考えている方向に合わせる」というものだ。
自分の意見がどうであっても、日本人はまわりに合わせていく。つまり、まわりの目を気にしながら、自分の意見も、行動も、考え方も、人生も、合わせていく。
日本人は学校教育からして、「自分の意見を殺して他人に合わせる」という意識を徹底的に行う場所である。
学校教育が「自分の意見を殺して他人に合わせろ」と教育している。そして、もはや「他人に従う」という意識は日本人の無意識にまで刷り込まれていて、それが日本人気質にまで昇華してしまっている。
日本人が意見を言わないのはなぜか。
それは、その意見が他人と違ったものであれば恥ずかしいからである。多数意見に同調するために多数意見がはっきりするまで黙っている。
そして、「みんながこう考えている」というのが分かれば、安心して、その方向に沿った意見を言い始める。これが同調圧力をますます強いものにしていく。
現場では「こんなところに店を作っても失敗する」と分かっていても、社長が鶴の一声を出したら新規開店に向けて進み始めて玉砕するというのはよく聞く話だ。
社長が断言し、役員がみんな同調したら、もはや誰ひとりとしてこの無謀な計画を止めることができない。崖から飛び降りるレミングの群れと同じで、先頭に従って一緒に死ぬ。
同調圧力にさらされるというのは、そういうことだ。日本ではマスコミが「こうだ」と断言したら、みんなが「そうかもしれない」と思い込んでマスコミが言うがまま信じて同調してしまう。
マスコミが世論を押し付ける
社会で生きるには、常識としてある程度の同調は必要だ。しかし、それが行きすぎると、人は自分を見失う。人生の終わりまで自分を見失ったまま生きた人もいる。
同調圧力というのは「無言の圧力」のことである。無言の圧力を無意識に感じ取って、無意識にそれに従ってしまう。
この同調圧力を利用して、偏向報道を仕掛けてくるのがマスコミなのだ。マスコミは、朝から晩まで、私たちに同調圧力をかけている。
「これが主要候補だ、他は泡沫候補だ」「これが多数意見だ」「これが国際社会の意見だ」「大勢がこう考えている」「大勢がこれに賛成している」「アンケートの結果、多数意見はこうなのでそうしなければならない」と、マスコミは執拗なまでの強い圧力をかけながら私たちに襲いかかる。
私たちが異論も持っても、それは個人攻撃やレッテル貼りや完全無視や歪曲で対処されて、結果的に沈黙せざるを得なくなってしまう。