コロナ禍はECビジネスにどんな影響を与えたのでしょうか。世界最大のECプラットフォーム“Shopify”の決算とアメリカのEC市場の動きをもとに解説していきます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
(筆者注:この記事はYusuke Gotoさんとの共同制作です。)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年8月18日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
お買い物の主軸は「オンライン」へ
今回はShopifyの決算と米国EC市場の動向をベースに、ECビジネスへのコロナの影響について説明していきます。
※参考:Shopify Q2 2020 Results
上記スライドを見ると分かる通り、売上高が$714.3M(約714.3億円)でYoY+97%と大きな成長を記録したShopifyですが、他の指標はどのように推移しているのでしょうか?
株価は過去1年間で約3倍にまで上がっています。
継続課金売上はYoY+28%
月次の継続課金売上(MRR)も、$194.6M(約194.6億円)でYoY+28%と、高い成長率を記録しています。MRRが伸びている、つまり解約による損失を加味しても前年同期比約3割増ですから、いかに安定的に成長しているかが見て取れます。
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