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真冬の大荒れ相場の先に日経平均3万円と新興国株式ブームが待っている=藤井まり子

ワクチン相場は早々に終わる

欧米での感染爆発のむごさへの懸念が、ファイザー連合やモデルナなどの「ワクチン開発への期待」に勝ってしまっているようです。内外の株式市場では、しばらくは乱高下が続くことでしょう。

最も有望なのは、新興国株式(VWO)だと考えています。

当メルマガの11月17日号で解説しましたので、その内容の一部を再度掲載します。

11月第3週にファーザー連合は、アメリカ食品医薬品局(FDA)に認可の申請を出します。今週中です(報道では11月20日に申請とのこと)。

この申請時に、ファーザーワクチンの情報がもっと詳細に明らかになります。前回のメルマガでは、「マーケットのファイザーワクチンへの期待が高過ぎる」ことを警戒していましたが、この懸念も撤回します。

ファイザーのワクチンの欠点については、すでにマーケットはほぼ織り込んでいるようです(モデルナワクチンは、超低温技術は必要なし)。

それよりもなによりも、ファイザー連合やモデルナが開発したワクチンは、RMAという先端の遺伝子情報を駆使したワクチンです。これらのワクチンは、ウイルスの突然変異にも迅速かつ柔軟に対応できる「素晴らしい特長」をも保有しているという報道もあります。

その結果、ファーザー連合がFDAに申請をしたら、ワクチン懐疑論者が一掃されて、アメリカ長期金利がさらに上昇する可能性があります。その時は、再び、アメリカ株式市場ではドラスティックな「グロース株からバリュー株」へのシフトが起きるかもしれません。アメリカ株式市場は、再び三指数ともに(?)いくばくか押し戻されて、個人投資家にとっては「押し目買い」のチャンスが訪れるかもしれません。

しかしながら、それよりもなによりも、今現在、当初予想よりもアメリカの長期金利の上昇が想定外に鈍いです。<中略>

株式市場の「浮かれトンキチ」度に比べると、この長期金利の「冷静さ」はあまりに対照的です。今現在の最大のリスクは、やはり「欧米の感染爆発のむごさ」でしょう。

「ワクチン開発成功の号砲は人類がコロナを制圧する目途」を確なものにしました。が、それにはまだ時間がかかります。実際に多くの人々に広く接種されるまでは、先進国でさえもあと数か月から半年以上の時間が必要です。

それなのに、「コロナ疲れ」と「ワクチン開発の朗報」も重なって、欧米の人々の間では、株式関係者を筆頭に、コロナ感染への警戒感がすこぶる「ゆるんで」しまっています。<中略>

1年後の企業業績の改善や景気回復の目途が立っていても、「わずか向こう数カ月間か半年間」を持ち堪えることができずに、アメリカのどこかで大型倒産が起きる可能性を否定できません。マーケットでは再び一時的に「激震」が起るリスクが厳然と存在します。

実際に、ビル・アックマンなどのヘッジファンドは、マーケットの下げに賭けています(正確には下げに賭けるCDSをそこそこ大量購入しています)。著名投資家のアックマンは、「2月にマーケットの下げに賭けて、その後の3月の暴落では上げに賭ける」という「離れ業」をやってのけて大成功。暴利をむさぼっています。

そのアックマンが再び「マーケットの下げ」にそこそこの金額を賭けています。彼は激震後に再び株式市場を買い漁るつもりのようです。アックマン、「二匹目のドジョウ」を再びゲットできるのでしょうか?

ちょっと恐ろしいですね。もちろん、近いうちに株価の大幅下落が起きれば、パウエルFRBが追加の金融緩和を発動することでしょう。

長期国際分散投資を志す個人投資家にとっては、一時的な激震が起きても、評価損は一時的なもので済みます。「激震」が走れば、その時も、大きく買い増すビックチャンスになります。

加筆すると、ファイザー連合のワクチンのアメリカ食品医薬品局(FDA)の許可は、12月上旬には出る予定です。

ファイザーワクチンの詳細が、マーケット期待に応えていようと、マーケット期待を裏切ろうと、どっちの転んでもアメリカ株式市場は下げるでしょう。

いわゆる「噂で買って事実で売れ」の「相場の格言」どおりのことが起きる可能性が高いでしょう。「ワクチン相場」が早々と終わるわけです。

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