老後資金の対策を考えているご夫婦が、意外に気にかけていないのは、男性の方が早く亡くなる可能性が高いということです。平均寿命の長い女性は最後は「おひとり様」になってしまいます。扶養家族に収まるように収入金額を調整していた女性は、65歳からでも働けば年金の増額ができるので、心構えをしておくべきです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
結婚していても「おひとり様」になる可能性が高い女性
老後資金で考える必要があるのは、女性の最後は「おひとり様」ということです。
結婚していても寿命が長い女性は、おひとり様になる可能性が高いのです。
同い年でも5年は女性の方が寿命が長いですし、年の差があるご夫婦ならば、年齢差+5年が、おひとり様の期間です。
まず、おひとり様になって貰える年金額を計算してみましょう。
おひとり様になって無くなる年金
まず、無くなる年金についてです。
亡くなった夫の老齢基礎年金は、ゼロ円になります。
国民年金だけの場合は、18歳未満の子どもがいないと支給されません。
もらえるのは、遺族厚生年金になります。
これは老齢基礎年金の上乗せ部分の3/4になります。
専業主婦や扶養内で働いていた方は、ご自身の老齢基礎年金と夫の老齢厚生年金の3/4になります。
簡単に計算をするのなら(夫の年金額-78万円)×3/4です。
お仕事を続けていた妻の場合は、夫の老齢厚生年金の上乗せ部分から自分の老齢厚生年金額を引いた額になります。
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