■要約
メタリアル<6182>は、先進的なAI技術を活用した翻訳サービスを中核に、製薬、法務、製造、金融など高度な専門性が求められる分野向けに、専門分野特化型のAIソリューションを展開している。2024年12月には(株)STUDIO55を連結子会社化し、メタバース事業及びAI/MV Marketing事業※を通じて、建築・DX領域への展開を進めている。
※ AI/MV Marketing事業:AI/MVを活用して、成長が期待できる専門技術領域の企業をM&Aし、その顧客基盤や事業ノウハウを活かしながらAI/MV事業を拡大する事業
1. 2026年2月期第3四半期業績概要
2026年2月期第3四半期は、売上高3,367百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益117百万円(同61.7%減)、経常利益93百万円(同67.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失7百万円(前年同期は424百万円の利益)となった。STUDIO55の新規連結により、AI/MV Marketing事業及びメタバース事業が売上をけん引した。利益面は、累計では先行投資の影響から減益となったが、構造改革が完了し第3四半期会計期間単体では大幅増益となり、V字回復を達成した。
2. 2026年2月期通期業績見通し
2026年2月期通期の連結業績は、売上高4,500百万円(前期比10.2%増)、営業利益130百万円(同10.8%増)、経常利益100百万円(同11.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益10百万円(同96.7%減)を予想している。売上高は、メタバース事業及びAI/MV Marketing事業の成長が寄与し、過去最高を更新する見通しである。一方、利益面では、AI事業における計画未達の影響から伸び悩み、営業利益は増益見込みとなる一方で、経常利益・当期純利益では減益を見込む。ただし、構造改革の完了により、収益体質は着実に改善している。
3. 成長戦略
同社は、従来の専門分野別SaaSから「業種分野特化×垂直統合型エージェントAI」への転換を中核とした成長戦略を推進している。短中期では、人手による修正を要しない翻訳AI、製薬特化型エージェントAI「ラクヤクAI」、建築特化型エージェントAI、事業創出全自動AIの4領域に経営資源を集中する方針である。2028年2月期には売上高13,400百万円を目標とし、オーガニック成長に加えM&Aを通じたインオーガニック成長を重視している。中長期では「AI×メタバース」の融合により、非労働集約型の事業モデル構築と持続的な高成長を目指す。
■Key Points
・2026年2月期第3四半期は会計期間単体では大幅増益。構造改革が完了しV字回復を達成
・2026年2月期通期では過去最高売上高を予想、営業利益は増益、経常利益・当期純利益は減益ながら収益体質は改善見込み
・4つの戦略を通じ、2028年2月期に売上高13,400百万円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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