[本日の想定レンジ]
29日のNYダウは363.49ドル高の51032.46ドル、ナスダック総合指数は55.15pt高の26972.62pt、シカゴ日経225先物は大阪日中比245円安の66226円だった。本日は、前週末の急騰の反動からの利食い売りと、最高値を更新した前週末の米国株の上昇を好感した買いが交錯するなか、もみ合い展開が想定される。前週末は、米イランの停戦延長合意報道を映してリスク選好ムードが強まり、日経平均は初めて66000円台に乗せて終了した。ローソク足は大陽線を形成し、下ヒゲのない陽の寄り付き坊主となり、強い騰勢を窺わせる形になった。25日移動平均線(61898円)との上方乖離(かいり)率は5.02%から7.16%に拡大したものの、短期的な天井圏到達が意識される8%水準を下回っており、上値追いへの期待感が残っている。前週末の米国市場も、米国とイランの停戦延長への期待が高まるなか、買いが先行し、NYダウは初めて51000ドル台に乗せたほか、ナスダック総合指数やS&P500種株価指数もともに最高値を更新した。中東地政学リスクの後退を映した買いが見込まれるものの、短期的な相場急上昇の反動から利益確定売りも想定され、全般は一進一退の展開が想定される。ナイトセッションで日経225先物の上昇が一服していることも利食い売りが出やすい環境と言えるだろう。米ニュースサイトが30日、米イランの交渉担当者が暫定合意したとされる60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書の草案について、トランプ米大統領が複数の修正を求めたと報じた。交渉が長期化することへの警戒感も買い見送り材料になるかもしれない。さらに、月替わりのタイミングでは機関投資家による益出しの売りが出る可能性もある。米国では今週、2日にISM製造業景況指数、3日にISM非製造業景況指数、5日に雇用統計など重要経済指標の発表が予定されている。市場予想を上回る強い結果となれば、利上げ観測の再燃につながり、株式市場には利益確定売りのきっかけになることも予想され、経済指標の結果を見極めたいとの思惑が強まるだろう。国内でも3日には植田和男日銀総裁の講演が予定されている。6月の日銀金融政策決定会合を前に利上げに含みを残す発言が出るのであれば、株式市場にはネガティブな反応となる可能性もあり、警戒が必要だろう。ただ、半導体・人工知能(AI)関連株は積層セラミックコンデンサー(MLCC)にまで広がりを見せるなど、投資家の物色意欲は旺盛で、株価水準が切り下がれば、押し目を拾うきっかけになることも予想される。一方、半導体・AI関連株への集中物色が続くなか、過熱感は拭えていないだけに、出遅れ株への資金シフトの動きも出始めており、全体相場の下値を支えることになると見込まれよう。上値メドは、心理的な節目の67000円や68000円、5月14日の高値(63799円)から20日の安値(59292円)までの下げ幅の倍返しである68300円程度、心理的な節目の69000円、下値メドは、5日移動平均線(65235円)や心理的な節目の65000円、14日の高値である63799円、心理的な節目の63000円などが挙げられる。
[予想レンジ]
上限66700円-下限65700円
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