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コニシ Research Memo(1):中計の最終年度である2027年3月期は増収増益見込みで営業利益115億円目指す

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■要約

コニシ<4956>は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーである。一般家庭用が有名だが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品を揃えており、主たる市場は住宅・建築・土木関連である。

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の業績は、売上高136,569百万円(前期比0.6%増)、営業利益10,464百万円(同0.9%減)、経常利益11,098百万円(同0.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8,033百万円(同0.6%減)となった。セグメント別では、「ボンド」は販売価格の改定もあり増収を確保、売上総利益も増益であったが償却負担増により営業利益は減益となった。「化成品」は、各業界で新規採用が進み増収、これによりセグメント利益も増益となった。「工事事業」は、大型工事の進捗が遅れたことで減収となったが、完成工事の利益を確保したことでセグメント利益は増益となった。設備投資の増加に伴い減価償却費が前期比882百万円増加し、これが営業利益を押し下げた。EBITDA(償却前営業利益=営業利益+減価償却費+のれん償却費)は前期比6.2%増であり、表面上の数字より好調な決算だったと思われる。

2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高150,000百万円(前期比9.8%増)、営業利益11,500百万円(同9.9%増)、経常利益11,900百万円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8,190百万円(同2.0%増)を見込んでいる。セグメント別では、主力の「ボンド」は、住宅用は弱含みの可能性があるが、市場開拓による販売数量増により増収増益を予想している。「化成品」は増収及び経費削減により増益を見込む。「工事事業」は受注活動の強化及び計画どおりの工事進行により増収を見込み、人件費等の費用増を吸収して増益を予想している。設備投資額は、5,013百万円(前期は4,212百万円)を計画、減価償却費は3,737百万円(前期比773百万円増)と増加する見込みだがこれを吸収して営業増益を目指す。EBITDAも前期比6.9%増を予想している。中期経営計画に沿って事業内容は順調に拡大していると言える。なお現状では中東情勢の影響は出ていないが、今後については不透明なため、2027年3月期の予想にはこの影響を織り込んでいない。

3. 中期経営計画
同社は、2024年5月に、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表した。最終年度における定量的な目標値として、売上高1,500億円、営業利益115億円、EBITDA145億円、ROE9.0%を設定した。中期経営計画期間中の設備投資額(3期累計)は、事業拡大・効率化を目的とした成長投資を中心に150億円を計画しており、株主還元は120億円(自己株式取得50億円、配当70億円、3期累計)を実施する予定だ。中期経営計画に沿って、2026年3月期まで順調に進捗していると言える。

■Key Points
・国内最大級の接着剤・シーリング材メーカー。販売先は産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い
・2026年3月期は前期とほぼ横ばいの業績も、EBITDAは前期比6.2%増と、表面上の数字より好調な決算
・2027年3月期は前期比9.9%の営業増益、EBITDAは同6.9%増の見込み
・中期経営計画は順調に進捗し、2027年3月期に最終目標を達成する見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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