■業績動向
3. 財務状況と財務指標
NSグループ<471A>の2026年12月期中間期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比2,160百万円減少の73,980百万円となった。流動資産は同1,432百万円減少の28,066百万円となり、営業債権及びその他の債権が987百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が2,625百万円減少した。非流動資産は同728百万円減少の45,914百万円となった。減価償却及び償却により、有形固定資産が213百万円、無形資産が496百万円、それぞれ減少した。
負債合計は前期末比271百万円減少の46,985百万円となった。流動負債は同602百万円増加の20,173百万円であり、金融保証契約が1,207百万円増加した一方、未払法人所得税が445百万円減少した。非流動負債は同873百万円減少の26,812百万円となり、借入金が485百万円、リース負債が207百万円、繰延税金負債が205百万円、それぞれ減少した。資本合計は同1,889百万円減少の26,995百万円となった。中間包括利益の計上により4,070百万円、新株予約権の行使により831百万円増加した一方、配当により1,825百万円、自己株式の取得により4,965百万円減少した。
主な財務指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末比1.4ポイント低下の36.5%となった。ただし、低下の主因は資本政策の一環として実施した自己株式の取得であり、事業収益の悪化によるものではない。短期的な支払能力を表す流動比率は139.1%と、十分な水準を維持している。ネットデットは株主還元に伴う現金減少により同2,150百万円増の12,035百万円となったものの、有利子負債は同475百万円減少しており、返済は着実に進んでいる。加えて、保証履行債権に対する引当も高い水準にあることから、事業リスクへの備えに懸念は小さい。今後も利益の積み上げと借入金の返済を進めることで、成長投資と株主還元を両立しながら、資本構成の改善を図ることができると考える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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