聖徳太子の時代から日本人の根幹に根付く「国力の源」とは何か

 

先の戦争で多くの日本人が戦争に行きました。生きて帰るのは難しいとわかっていても戦地に赴くことができたのは、自分がいなくなっても日本という国さえ無事であれば子供たちは大丈夫だという確信があったからだと、戦後アメリカは分析します。

GHQは日本の強さを、民族全体の血縁的つながりにあるとみて、学校で、天皇、神話、神社について教えることを禁止しました。

GHQによる日本支配は1945年から1952年までの7年間でしたがいまだにそれを学校で教えないのは、学校においてそれらを教えないように監視する団体(のちの「日教組」)を作らせてから日本を去ったからでしょう。

結果、僕たちは「日本人はみんな家族だから」という血縁的つながりを忘れてしまった。でも「和を持って尊しとなす」という文化的根源は、心のどこかに残っている。

この日本文明の根幹ともいえる「みんな仲良くしようね。だって家族だから」という価値観が、日本という国を、世界の中で特別な、豊かで、治安良く、発展する社会にするのに役立ってきたのは間違いないと思います。

そして、その根幹をなくしてしまったら、日本という国は、世界のどこにでもある、ちょっとだけ経済的に豊かな国でしかなくなってしまうと思うのです。

一つの文明というのは、何千年もかけてそこに生きた人たちが大切につなぐことで伝えられていきます。同時に、それをしなくなった瞬間に歴史から消えてしまうというのも事実です。

2000年以上続く奇跡の文明、そして日本という国を、次世代につなげることができるのは、今を生きる我々だけです。そのためにも、日本という国が何を大切にしてきたのかをまずは知ることが大切だと大人になって「日本」を学ぶようになって、日々強く感じています。

この記事をきっかけに、僕たちの祖先たちが何を大切にしてきたのか「日本」を学び直してみては?もちろん僕自身もまだ学びの入口に入ったばかりのところにいるのですが。それでも充分すぎるほどに、世界の他のどの国にも存在しない「繁栄永続の秘訣」や「次世代に手渡したいバトン」がたくさんあることに気づきます。

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1970年生まれ。2005年「賢者の書」で作家デビュー。「君と会えたから」「手紙屋」「また必ず会おうと誰もが言った」「運転者」など数々の作品が時代を超えて愛されるロングセラーとなり、国内累計95万部を超える。その影響力は国内だけにとどまらず、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、ロシアなど世界各国で翻訳出版されている。人の心や世の中を独自の視点で観察し、「喜多川ワールド」と呼ばれる独特の言葉で表現するその文章は、読む人の心を暖かくし、価値観や人生を大きく変えると小学生から80代まで幅広い層に支持されている。

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