経験値の積み上げがないと「どん底」のまま
人生は短く、やり直しがきかないので、「積み上げる」ことができるかどうかは意外に生きる上での重要なポイントになる。
毎月毎月ゼロからのスタートを強いられるよりも、過去の生き方や仕事が、きちんと現在に評価や信用に「積み上げられる」方が有利に決まっている。
(1)生き方が首尾一貫していること
(2)経験が「積み上げられる」こと
(3)キャリアが「積み上げられる」こと
非正規雇用者や派遣労働者や無計画な転職者は、それができないことに問題点がある。キャリアも経験も頻繁にリセットされるので、信用も成果も「積み上げ」ができない。だから、生き方に首尾一貫性を持つことさえもできない。
仕事に関しては永遠に初心者であることを強いられて、這い上がれない仕組みにハマる。
こんな状況をどんなに長く続けても追い詰められるだけだ。生き方に軸を持てず、経験や仕事を「積み上げ」できないというのは、本人にとっても社会にとっても不幸なことである。
このような社会を竹中平蔵は生み出した。ちなみに、竹中平蔵自身は非正規雇用者を統括するパソナグループの会長でもある。「非正規を増やせ」と叫んで自分は非正規雇用者を管理する企業で儲ける。大した厚顔ぶりだ。
人生の早いうちから一貫した方向性が決まれば幸運だ
別に首尾一貫していなくても、積み上げる仕事がなくても、生きていけることは生きていける。現に、行き当たりばったりで生きている人もたくさんいる。
若いうちは試行錯誤も必要で、いろんなことを試すのも重要だ。
しかし早くから自分の適性や才能を見極めて、一貫した方向性があれば試行錯誤が短くて済む。自分の人生の目的が定まり、一貫した方向性があれば、自然とやっていることに無駄がなくなるのだから、生きやすくなるのは当然のことだ。
人生の早いうちから一貫した方向性が決まれば幸運だ。なぜなら、やることがすべて「積み上がる」からである。
この「積み上がる」というのが馬鹿にならない。