直近の雇用指標は大幅に改善!その分、強めの数字でもサプライズはナシか
それでは、直近の雇用指標や事前予想値を確認していきましょう。
ご覧のように前回からはすべて大きく改善しています(ISM非製造業の雇用指数は雇用統計後に発表)。ワクチンの展開に伴い経済活動が再開し、再雇用が進んでいるというのは間違いないのでしょう。
もっとも、その分ハードルはかなり高めというか、非農業部門雇用者数のエコノミストの平均値は64.7万人増となっており、強い結果は織り込み済みとなっています。
今回は良くて当たり前なので、よほどのサプライズがなければ、一段のドル買いには結びつきにくいでしょう。
悪くても将来を織り込む動きは変わらずか
雇用者数が予想を大幅に下回る、10~20万人増といった数字になるならともかくとして、40~50万人増にとどまるような多少の下振れ程度なら、一時的には押し下げられるにせよ、ドル円そのものの堅調地合いは変わらないと考えています。
やはり、目先はワクチン期待、経済の回復を織り込む流れにあり、3月の数字というのはあくまで過去ですからね。
ただし、今日はグッドフライデー(聖金曜日)で欧米は休場となっており、注文が薄いのでスプレッドの急拡大や変動リスクはいつもよりも高まっていますから、念の為ご注意いただければと思います。
かなり堅調な値動きで110.00円の大台を奪還していますから、よほどのことがなければ大崩れは想定しにくく、引き続きロング・押し目買い戦略が妥当でしょう。