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東京五輪を敢行し玉砕する日本。「反対7割」声届かず、なぜ我が国は現実逃避を好むのか=山崎和邦

止められるのは小池都知事だけ

五輪は決行される。そして失敗する。首相はバッハ会長が決めると言い、バッハは日本国民が決めるという。止められるのは、小池百合子の目立ちたがり屋の行動あるのみ。

五輪は決行される。失敗とわかっていても誰も止められないのが、日本国の意思決定方式だ。

第二次大戦の開戦、戦艦大和の沖縄戦への出航、こういう形で失敗するとわかっていながら、誰も止められない。結果、突き進む。結果は予想通りの失敗、そして失敗から学ぶのだ。それが日本国の近代以降の意思決定方式だった。

今、保守系で五輪を止められる者は、小池百合子知事しかいない。彼女は都民のために何も働かず、目立つことが好きで目立ちたがり屋の才能を発揮してきて今日を得た。出自の胡散臭さ、学歴の胡散臭さ、エジプト官僚にワイロ渡してピラミッドに上って和服に着替えて「日本女性、和服ピラミッドに上る」と大騒ぎして見せて目立った、その能力はたいしたものだし、行動力はもっと優れてはいる。

だが全部、目立つための工夫であった。擦り寄った男性は、小沢一郎氏以外は全部総理大臣になった。男を見る目も優れている。安倍さんに擦り寄らなかったのが最大のミスだったが、その代わりに石原伸晃と喧嘩をやって見せて「個人対組織の闘いをご覧あそばせ」と目立つことをやって注目を引いて、喧嘩は見ていて面白いから注目を浴びた。そして都知事になった。その彼女だけが五輪を中止できる。

さめざめと泣いて見せて都民のために……と泣いて五輪を中止させる、これは絵にはならないが見せ場にはなる。斯くて大いに目立って見せ場を作り、「都民と国の安全を都知事の政治生命を賭して守った」とされて「伝説の都知事」となって次の次の総理を狙う。このミエミエが実現するようなら日本の将来はない。

以下は報知新聞より。

米有力紙のワシントンポスト(電子版)は5日のコラムで、コロナ禍の中で東京五輪の強行開催を推進する国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長を「ぼったくり男爵」とこき下ろし、大会の中止を提言した。

同紙では、日本の世論調査で7割以上が中止・再延期を求めている現状や、大会に向けて多くの医療従事者を必要とすることが非難をされているのを取り上げ、「世界的大流行の中で国際的なメガイベントを主催することは不合理な決定」と批判した。強行開催の「主な理由は金だ」と指摘し、「開催国を食い物にする悪癖がある」とIOCをバッサリ。「五輪のキャンセルは苦痛だが、スッキリする」と結んだ。

Next: 世界の実験台である日本なら、大失敗のオリンピックもやりうる

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