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日経平均4万円の夢は破れた。日本株の下値は固いが、上値は誰が買うのか?=矢口新

大手金融機関もすべての持ち株売却決定

5月13日、三井住友トラスト・ホールディングスが、大手金融機関として初めて持ち合いなど政策保有株をすべて売却すると発表した。今後、同行保有の約1兆4000億円(時価ベース)が時間の問題で全額売却される見通しとなった。

一方、2005年1月から2021年4月にかけての買い越しは、プライマリー市場にからむ証券自己勘定を除けば、事業法人が23兆円の買い越し、他法人が4.7兆円の買い越し、外国人投資家が31.9兆円の買い越しだ。加えて、日銀が36.1兆円買った。

自社株買いを含む事業法人の買い越し額は、2019年に4.2兆円と盛り上がりを見せていたが、コロナ以降は急速に萎み、むしろ売り越し基調となっている。また、日銀はこの4月と5月で701億円しか買っていない。

日本株の下値は固い。だが、上値は誰が買うのか?

日本株の下値はまだ固い。下がると年金が買えるようになるし、日銀に暴落を静観する選択肢があるとは思えないからだ。

しかし、上値を誰が買うのか? 年金は株式保有比率を守るために上値を売ってくる。コロナ後の事業法人の余力は限られている。日銀は現状のレベルですら買ってこない。ここに金融機関から最大30兆円を超える政策投資の解消売りが出てくるとなると、外国人投資家ですら荷が重いのではないか?

Next: 10年間言い続けた日経平均4万円説は撤回する

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