「中国人の買い」で1円玉が急騰
さて、ここからが今回の本題です。なぜ、これほど急に1円玉は値上がりしたのでしょう?
結論から申し上げますと、「中国人の買い」だと僕は思います。
このメルマガをお読みの方はご存じかもしれませんが、ここ20年ほどで中国コインはずいぶんと値を上げてきました。
この間の中国経済の拡大や、世界的に進む紙幣の大量印刷を考えますと、昨今の中国コイン相場の上昇は驚くに値しません。
ただし足元の中国コインの相場水準を考えた場合、中国人の中にも高所恐怖的な心理が生まれているように思います。
一方で彼らの現物投資意欲は止まるところを知りません。
私たち日本人も自国通貨に対して万全の信頼を持っているとは言い難いですが、おそらく彼らの人民元に対する信頼感の低下は、それを上回るスピードで進んでいるのではないでしょうか。
特に富裕層ほどその懸念は大きく、コインはそんなマネーの有力な避難先になっているようです。
中国コインは欲しいけれど、すでに相場は割高圏にあるんじゃあないだろうか……そんな期待と不安をもちながらコインの相場をよくみると、近隣アジアのコインは随分と割安感があることに気づいた……。
おそらくこんなところでしょう。
アジアのアンティークコインは有力な投資対象
アジアのコイン全般に投資したいが、なかでも市場規模が大きく銘柄も豊富な日本のコインは、その有力な対象になるはずです。
今年に入って起きた1円玉相場の急騰は、このようにして起きているのではないでしょうか。
1円玉だけではありません、日本には立派な明治金貨もありますし、目を他のアジアに転じれば、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、インドネシア、モンゴルなど、銘柄数や市場規模は小さいものの中国マネーの受け皿はあります。
日本人は「イギリスのモダンコイン」や「雲の上の女神さま」がお好きなようですが、灯台下暗し。アジアには日本をはじめ、割安に放置されたコインがたくさんあるのですよ。
『一緒に歩もう!小富豪への道』(2021年7月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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