先進国全体の低インフレが続く限り、米株指数最高値挑戦の旅も続く
パウエル議長の原稿も示すように、今後もインフレ動向が世界の中銀にとっても金融市場にとってもカギです。
換言すれば、ユーロ圏や日本等の物価が上がらなければ、アメリカの物価上昇も一時的、金融緩和傾向継続から、年末には米株は再び最高値挑戦の舞台となる、とも。
Fedによる資産買い入れの規模縮小が年内に開始する、ともパウエル議長は述べました。これもインフレ率上昇を抑える要因、かつ、おカネの蛇口は開き方が細くなるだけ。引き締めが始まる訳ではありません。
依然としてバブル的な相場に賭けた方が目先の勝率は高そう。先進各国の低インフレ環境が最後の砦として、十年単位の強固さを誇り続けます。
今回のまとめ
・パウエル議長のジャクソンホール会議講演、物価への言及は雇用の5倍
・インフレ率上昇は一時的との根拠を5つ掲げて解説
・先進国全体の低インフレが続く限り、バブル的相場、米株指数最高値挑戦の旅も続く
image by:Federalreserve at Wikimedia Commons [Public Domain], via Wikimedia Commons
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『徒然なる古今東西』(2021年8月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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