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なぜ「米国のワクチン証明は偽造し放題」なのか?日本が取るべき対策を世界的エンジニアが提言

ワクチン証明などに使われるQRコードは偽造されないのでしょうか?Windows95を開発した世界的なプログラマーで、現在でもシアトルで精力的に活動している中島聡さんが発行するメルマガ「週刊 Life is Beautiful」では、先端技術に回答するQ&Aコーナーが大好評。今回はその一部「QRコードのセキュリティ」と「動画のリアルタイム解析市場の成長性」に関する回答を紹介します。

※本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2021年9月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:中島聡(なかじまさとし)
ブロガー、起業家、ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)、MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所、マイクロソフト日本法人、マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発に携わっている。

ワクチン証明などのQRコードは偽造されるか?

<読者さんからの質問>

スマホのワクチン証明書、身分証明書などのQRコードの画像は、偽造できてしまうものなのでしょうか?

1分おきにQRコードを変えるとかで対応できるものなのでしょうか。

<中島聡の回答:現在の証明書は偽造し放題だが、アプリで対応可能>

証明書の発行の仕方はいろいろとありますが、少なくとも私が持っている米国の証明書は偽造し放題です。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発行する証明は一応、接種会場で注射を行った人のサインが書かれていますが、偽造は簡単です。

実際に証明書を持ち歩くことを嫌う人がいるため、「写真でも良い」となっているので、そこでさらに偽造が簡単になっています。

最近になって、州が証明書を発行しはじめましたが、これはただのPDFファイルでしかないので、これも偽造が容易です。

偽造を不可能にしたいのであれば、証明書に印刷されたQRコードをスキャンし、取得したIDで公式なサイトにアクセスして、氏名と写真を表示するようなアプリを作っておけば、十分です。

Next: 動画リアルタイム解析市場の伸びしろは?世界的エンジニアの見解

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