反日を旗印にした文政権の失敗
文政権は、なぜ「反日」になるのか。
それは、韓国保守派を「親日派」として叩かなければ、選挙に勝てないという思惑があるからだ。
「反日」をテコにした政権奪取戦略は、民族主義を信奉する韓国進歩派の唯一最大の武器になっている。日本を悪者に仕立てて、北朝鮮と統一する。これが、民族主義派の描く政権構想である。
この戦略は、文政権5年間で大失敗に終わったと言って差し支えない。南北統一には、米国という「外交スポンサー」が控えている。朝鮮戦争の南側当事者は、国連軍を率いた米国である。その米国と、外交的に一体化している日本の存在を忘れて、「反日」に精を出してきた韓国は、ピエロに等しい存在である。
日本の存在を矮小化して、南北統一問題は進むはずがない。
こういう認識が、文政権にはゼロであった。それどころか、日本へ楯突いて意気揚々と振る舞ってきた。余りにも幼児的な外交スタンスである。
こういう、対日観の落し穴が、現在の「コロナ地獄」を招いたのである。日本を敵視せず、協力関係を築くことが韓国の生きる道だ。
韓国進歩派の実態は民族主義の巣窟
韓国進歩派の実態は、前記のように民族主義で超保守派グループと見られる。
欧米の進歩派=リベラル派とは、似ても似つかぬ存在である。欧米では、自由主義を掲げる。韓国は、そのような素振りを見せながら、自由主義を弾圧する側に回っている。
不発に終わった「言論弾圧法」は、来年の大統領選を見据えて、与党候補の批判封じが目的であった。「旭日旗掲揚禁止法」(国会上程中)は、旭日模様のデザインまで禁じるという表現の自由侵害である。
しかも、日本で法定の旭日旗を掲揚した戦艦は、韓国領海へ入ってはいけないという国際法違反の条項まで含んでいる。
以上の動きだけでも、韓国進歩派はリベラル派どころか、反対側に立つウルトラ保守派である。
逆に、韓国保守派が進歩派という逆転した政治情勢だ。この韓国進歩派が選んだ大統領候補が李在明(イ・ジェミョン)氏である。この李氏ほど、スキャンダルにまみれた候補者もめずらしい。
有名女優に不倫で訴えられている事件。市長時代に関与した都市開発事業で、多額の利益が一部の懐へ流れ込んだ事件。最近では、修士論文での盗作疑惑まで持ち上がっている。
これは、最新ニュースであるから、若干の説明をしておきたい。