fbpx

韓国ウィズコロナで致死率“最悪”へ。文在寅の反日と独裁が災い、3月大統領選後に迫る自滅=勝又壽良

野党候補側に強力助っ人が参戦

大統領選には、最大野党「国民の力」から前検察総長の尹錫悦(ユン・ソギョル)氏が立候補している。

尹氏は、日本との関係修復を外交課題として上げるほど常識派だ。ただ、尹氏の場合、検察一本できたため、政治・経済・外交ではまったくの素人である。李候補も市長や知事の経験はあるが、国政レベルの行政では素人である。

その意味では、「素人」同士の対決と言えよう。

この取り組み対して、「国民の力」で非常対策委員長を務めた金鍾仁(キム・ジョンイン)氏は、大統領選について「新人尹錫悦と旧政治家李在明」の争いと発言している。尹氏を「新人」と呼び、李氏を旧政治家と位置づけているのである。これは、尹氏に政治的な新鮮度が感じられるという意味であろう。李氏については、余りにもスキャンダルが多く、手垢にまみれていることを指していると見られる。

最大野党「国民の力」は最近まで、選挙対策本部の人選をめぐって揉めていた。これを反映して、「国民の力」代表候補の尹氏が、最新世論調査で与党「共に民主党」代表候補の李氏と、支持率が36%の同率で並ばれる結果になった。それまでは、10ポイントの差で引き離していたのである。

そこで、新たに選挙対策本部の責任者として、大統領選挙「当選請負人」と言われる前記の金氏が就任することになった。

「清廉潔白」「公約づくりの名人」と評される金鍾仁

金氏は、朴槿恵(パク・クネ)元大統領の公約づくりの責任者であった。

だが、朴氏は大統領就任後に公約の経済民主化に取り組まないと失望して離党。反対党の「共に民主党」の政策づくりや非常対策委員長に就任した。文在寅(ムン・ジェイン)氏の大統領当選では、大きな力になったのだ。この「共に民主党」もその後、横暴な議会運営をしたことで離党した。

その金氏が再び、古巣である「国民の力」の非常対策委員長へ就任した。

今年4月の二大市長選(ソウル・釜山)では、「国民の力」を圧勝させるなど、金氏は行く先々で「勝利をもたらす請負人」になっている。選挙の公約づくりで、有権者を引きつける斬新さを持っているからだ。

それだけに、人一倍責任感も強く党運営が公約から外れると黙って身を引くほどだ。韓国では珍しい清廉潔白の士である。私は、ここ数年にわたる金氏の言動を見てきて、時代の風を読む力が抜群と感じてきた。

金氏は、これから政策づくりで大きな力を見せるだろう。経済学の元教授であり、自身の栄達を望まない頑固一徹の「国士」的な存在である。尹氏に不足している政策面を補強するはずだ。

Next: 文在寅は危険な独裁志向。韓国の民主主義は退行してしまった

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー