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立憲から1000万円資金提供を隠していた「CLP」、野党中傷の「Dappi」…どっちが悪質？ SNS上で論争激化「目クソ鼻クソ」との呆れ声も

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ネットメディア「Choose Life Project」（CLP）が、“公共のメディア”を謳いながら立憲民主党から1,000万円もの資金提供を受けていたことを隠していた疑惑が浮上した件で、SNS上ではその是非を巡って大論争となっている。

ジャーナリストの津田大介氏や元アナウンサーでエッセイストの小島慶子氏、東京新聞記者の望月衣塑子氏など、過去にCLPの動画に出演していた5人による抗議声明がきっかけとなったこの騒動。抗議声明では、2020年春から約半年間に渡り大手広告会社や制作会社を挟む形で、立憲民主党からCLPに“番組制作費”ということで1,000万円以上の資金提供があったことが、5人の調査により確認されたとしている。

さらに抗議声明では、CLPがその事実を伏せたまま、クラウドファンディングやマンスリーサポーターなどを募っていたことも挙げ、「報道倫理に反するもの」「重大な背信行為」だと断じている。

この抗議声明の内容に関して、立憲民主党はメディアの取材に対し「事実関係を調べている」と回答したとのこと。さらにCLPは「不信感等を与えてしまう形となり大変申し訳なく思っております」とツイッター上で詫び、6日中に経緯を報告するとしている。

ネットからは「またもブーメラン」の声

今回取沙汰されているネットメディアのCLPだが、テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志によって運営されている、主に映像コンテンツを多く掲載しているサイトだ。

実際、サイトのトップページを見てみると「自由で公正な社会のために――公共のメディアをめざす」という、サイトのスローガンのようなものが銘打たれているが、サイト上にあがっている映像の数々のなかには、与党側を厳しく指弾する趣旨のものも少なくないなど、スタンス的には左寄りの論調が目立つようだ。

それだけに、もしも資金提供の話が事実であれば、立憲は密かに買収したメディアを使って自民党批判をネット上に展開していたと捉えられかねず、泉健太氏を党首に据えた新体制がスタートして間もない同党にとっては、イメージ的にも大きな打撃となりそうである。

いっぽう、今回の件と同じような話として昨年後半に大きな話題となったのが、匿名のツイッターアカウントである「Dappi」にまつわる問題だ。

こちらは今回とは逆に立憲などの野党側を猛批判する内容で、約17万人のフォロワーを擁するなど大きな影響力を持っていたが、発信元とされるウェブ関連企業が自由民主党と取引関係にあったという疑いが浮上。さらに立憲の複数の議員がこのウェブ関連企業を名誉棄損で訴えるに至り、目下のところ係争が続いている。

今回のCLPの件は、Dappiの問題で与党側を追及していた立憲に、まさに同様の疑惑が浮上してしまった格好で、ネット上では「またもブーメラン」との声が多くあがる事態に。いっぽうで、今回の抗議声明が津田氏をはじめとした左寄りとされる論客たちから出された点に関しては、“自浄作用”という声もあがる反面で、このところ立憲との“共闘関係”が微妙になりつつある共産党側からの一種の“揺さぶり”ではといった話もネット掲示板などでは噂されたりと、諸説飛び交っている状況だ。

「CLPとDappi、どちらが悪質？」過熱する論争

今回のCLPに関する疑惑の浮上を受けて、ネット上で盛り上がっているのが「CLPとDappiではどちらがより悪質か」という議論だ。

様々な意見があがるなかで、今回のCLPをより悪質とする側としては、公共メディアを謳いながら、特定の政党から資金提供を受け、さらにそのことを隠してクラファンなどで金を集めていたことを、問題視する意見がやはり多いようだ。

また、イチSNSの発言よりも信頼性が高いとみなされるネットメディアを隠れ蓑にしている点がより罪深いという声、さらには発信元と自民党との“取引関係”が疑われているDappiに対し、代理店などを挟んでいたとはいえ直接的な金の流れがCLPの場合はすでに疑われている点で、CLPがより悪質とする意見も見られる。

いっぽうで、Dappiのほうがより悪質とする向きからは、デマや誹謗中傷のツイートといった、その発信していた内容自体の醜悪ぶりを問題視する声が多い印象。さらに「CLPとdappiとは別問題」という見方も、一部からは聞こえる状況だ。

とはいえ両者の声を聞くにつけ、頭をもたげるのは「目クソ鼻クソ」というワード。どちらの問題に関しても、今後うやむやにされることなく、その経緯等がすべて詳らかになることを、多くの有権者が望んでいることは間違いないだろう。

Next: 「あなた方は騙してた側だし、視聴者に謝らないといけない立場だよね？」

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