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2022年前半の日本株急落に要警戒。米国「金融政策の修正」が誘発する5つの大波乱=馬渕治好

世界市場の騰落率ランキング

この章の最後に、いつものように、世界市場の騰落率ランキングを確認しましょう。

先週の主要な株価指数の騰落率ランキング(現地通貨ベース)で、騰落率ベスト10は以下となっています。
チリ
ギリシャ
ペルー
ブラジル
ルクセンブルグ
香港
フィリピン
ハンガリー
イスラエル
インド

一方、ワースト10は以下になります。
ロシア
デンマーク
スイス
スウェーデン
中国(上海総合)
ニュージーランド
フィンランド
ベルギー
日経平均
韓国

日本株の劣後傾向が続いています。

外国為替相場(対円)の騰落率ランキングをみると、先週対円で上昇した通貨は4つに過ぎず、ほぼ全面的な円高であったと言えます。その4通貨は以下になります。
ブラジルレアル
トルコリラ
南アランド
ハンガリーフォリント

昨年不調だった通貨のリバウンド、といった色合いが濃いと考えます。

一方、騰落率ランキングワースト10は以下でした。
ロシアルーブル
アルゼンチンペソ
アルジェリアディナール
ミャンマーチャット
米ドル
ベトナムドン
チュニジアディナール
スリランカルピー
インドルピー
イスラエルシェケル

円がほぼ全面高だったわけですが、米ドルはほぼ全面安だったことがわかります。

ちなみに、ロシアは株価も通貨相場も下落が進みました。原油価格は先週上昇しているため、この「ロシア売り」は、ウクライナ情勢などの緊張を反映しているものと考えます。

来たる花~今週(1/17~1/21)の世界経済・市場の動きについて

<不安定な市場動向が続きそう>

(まとめ)
今週は、材料はそれなりにありますが、それで世界市場が大きく動くとは見込みにくいです。
今週の市場も、投資家心理(リスク回避的な行動)やポジションの都合による売買に振り回され、方向感を失った上下動を繰り返しながら、傾向的には株価も外貨も下値探りの基調にあるでしょう。

Next: 今週のトレード戦略は?日銀会合、貿易統計ほか材料は多いが…

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