バルミューダといえば、美しいデザインの高性能な家電を揃えたメーカーとして有名です。しかし、最近発売された「BALMUDA Phone」がSNSを中心に酷評されています。「BALMUDA Phone」は本当に失敗だったのでしょうか?バルミューダの決算書から読み解いていきます(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2022年3月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
Q. SNSで酷評の「BALMUDA Phone」は本当に失敗だったのか?
今回は、バルミューダから発売された「BALMUDA Phone」が世間から言われているように、本当に失敗だったのかを、決算説明会資料を元に検証していきます。
バルミューダは、2003年に設立された日本の家電メーカーです。代表的な製品として、スチームトースター(25,850円)、扇風機(39,600円)、電気ケトル(13,200円)等があります。
いずれの製品も他社より高い価格帯ですが、既存の家電に革新的な機能を付加した点とスタイリッシュなデザインが人気となり、次々に新製品を発売し、2020年12月に上場しています。
バルミューダの製品開発者は、「最も大切なのは、その物を通して得られる気持よさや心地よさ。物より体験。」と語っており、体験を大事にするコンセプトが他社製品との差別化要因となっています。
そんな独自の思想を持ったバルミューダが携帯端末関連事業に参入した第一弾の製品が「BALMUDA Phone」です。