注目企業その4:日本電子<6951>
計測検査機器を開発し、その技術を二次電池にも活かしている。リチウムイオン電池や燃料電池など、大気と遮断された環境で解析する必要がある材料に対して、日本電子の解析ツールには非曝露での試料作製や形態観察、元素分析が可能なシステムが構築されている。
同社は、電子顕微鏡で世界首位。半導体製造装置を拡大中。分析機器・医用機器も手がける。
23年3月期は、稼ぎ頭のマルチビームが期初受注残23台(21年度売上12台)。マルチビームの需要は、半導体回路の微細化が進むほど高まると見られている。昨年10月に稼働した武蔵村山新工場でのマルチビーム生産は初年度から黒字を達成している。
22年3月期の営業利益は前期比2.1倍の110億円、純利益は同2.4倍の90億円となる見込みで最高純益を更新する。
現在株価は、20年3月安値=1,795円から21年12月高値=9,840円までの大幅な上昇に対して半値押しの水準を試し、先週から強い切り返しの動きが見られている。
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image by:Herr Loeffler / Shutterstock.com
『田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット』(2022年3月25日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による