今後のエムスリーはどうなるのか
最後に改めてもう一度、株価を見てみましょう。確かにピーク時の3分の1まで下がってきて、割安そうな株価には見えてきました。
一方で、コロナ禍の特需が少し一服感を醸し出していることも見えてきます。
「これまでの好調な業績は、コロナ特需によるものだったのでは」という評価の声も聞こえてきそうな数字です。
改めて皆様はどのように考えられますでしょうか?
繰り返しになりますが、エムスリーは医療現場のDX化、効率化をデジタルツールで行うと掲げています。
「成長の可能性は非常に大きく、事業の幅が広がれば広がるほど、事業は相乗効果を生み出す」と言っていましたよね。これを投資家である皆さんがどれだけ評価をするかという部分が、論点になってくると思います。
私自身も興味関心の強い株価なので、いろんな友人に聞いてみました。
例えばとある医師の方にお話をお伺いしたところ、当然使っているそうですが、
「エムスリーは多くの情報が収集できるけど、広告宣伝の色が強い」と。ただ、「信憑性のある、もう少し質の高い情報を手に入れるときはメドピアを利用する」など、使い分けをしている方もいました。
エムスリーも質の高い情報を提供するためのサービスは手がけていますが、そういった評価もあるようです。ネット上からはなかなか得られないような、現場の位置情報のデータを実際に聞いてみることも1つ投資判断材料になるかもしれません。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2022年6月28日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。