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エムスリーの株価、ピーク時から3分の1に下落…今は「買い」か?不振の原因と成長性を解説=元村浩之

今後の成長戦略はDX化がカギ

株価こそ下落しましたが、エムスリーが非常に強い銘柄であることに変わりはありません。

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ご覧いただくとわかるように、医師登録者数は29万人と、類似サービスを展開している企業の中でも随一です。今後は当社がどのような成長戦略を手掛けるかがポイントだといえるでしょう。

一昨年の決算説明資料から引っ張ってきたものですが、当社は医療現場のDX化を掲げています。
簡単に説明すると、ITツールを使った医療現場の効率改善を行うということです。

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例えば電子カルテの導入、支払いの自動会計、オンライン診療を促進、オンライン診療をやった後に薬を宅配で受け取る仕組みの導入等です。

これまで当たり前とされていた患者さんや医療現場での困りごとをデジタルのツールを使った効率改善。
さらに、そのためのツールを提供し、ツールを使いこなす支援も行う。

こういった内容を掲げています。

驚くべき事業間の相乗効果

また医療現場だけでなく、先ほども紹介したLINEドクターも手掛けていくのだそう。

これまでのエムスリーと病院、製薬会社、医師、ここの繋がりをオンライン診療等を通じて、患者さんとも繋げていく。より強固な顧客基盤を構築していく戦略が見えてきます。

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つまり、エムスリーは様々な医療関係の事業を手がければ手がけるほど、その間の事業間の相乗効果を出すことができると、胸を張って言っています。

例えば

  • エムスリーの電子カルテを病院が導入→では自動会計サービスもエムスリーにお願いしよう。
  • 看護師が少なくなった→転職支援サイトに求人を出す→いろんな事業やってるため全部エムスリーにお願いしよう。

こういった世界観を作り出すことができています。

さすが、Forbesから世界で革新的な成長企業第5位と評価されるだけのことはあると思います。

Next: エムスリー株は買いか?今後の成長シナリオ

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