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日銀「超低金利政策」こそが日本復活の鍵。無為無策との批判がお門違いな理由とは=山崎和邦

日銀は日本株にチャンスを与えている

日銀は無為無策どころではない。日本株に対する大きな投資機会をつくり出しているのだ。このことは、稿を改めて述べたいと前項で述べたのはこれである。

世界的なインフレが進行している中、世界で唯一、日銀だけが超金融緩和を「放置している」という声が一般的である。しかし、日銀の超金融緩和の維持策というのは「無策」どころか「経済復活の推進力を醸成する」ために一生懸命頑張っているのだ。

その推進力というのは、円安による日本製品の割安感と円安による日本株の割安である。日本企業は今年4~6月の利益では、経常利益で17%増、経常利益率は8.4%、いずれも過去最高であった。そして1株当たり投資に対する純利益はいくらかというと7.8円である。

益回りは7.8円である。投資資本を回収するのに100/7.8=12.8であり、12.8年で投資資本が自動的に回収できることになる。一方、債券は0.2%である。したがって、投資資金を回収するためには100/0.2=約500年である。そうすると「500年かからなければ投資資金を回収できない長期債券」から「12年半で投資資金を回収できる株式」にお金が回るのは金融市場の常道である。したがって、債券から株式に金が回る。長期的な株高を演じることになる。

益回りと長期金利から言えば、日本株は世界中で最も割安となる。こういう国の株を放置しておくわけにはいかない。したがって、長期的に見たら日本株は国際的割安株と言うしかない。また、円安により日本の物価が極めて割安になっている。日銀は無為無策どころではない。こういう日本株に対する大きな投資機会をつくり出しているのだ。

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<山崎和邦の投機の流儀vol.536 9/11号>

第1部:当面の市況
(1)市況コメント
(2)保合圏内での乱高下
((3)9日のメジャーSQ日前の「魔の水曜日」を過ぎて、木曜日に200日線を回復した。
(4)9月7日の円ドル相場は144円台
(5)9月の配当落ち分
(6)経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」以降、株式時価総額は世界で約700兆円を喪失、日本一国が吹き飛んだに等しい。
(7)8月、自社株買いが最高
(8)「孤高の日銀」と「景気を犠牲にしてでも金融引き締め覚悟のFRB」
(9)日銀は無為無策どころではない。日本株に対する大きな投資機会をつくり出しているのだ。このことは、稿を改めて述べたいと前項で述べたのはこれである。

■ 第2部:中長期の見方
(1)岸田政権短命説、「軽率」且つ「汚れた内閣」に支持は戻らず。
(2)岸田首相の言う「新しい資本主義」とは何か?
(3)再び、FRBの今後について
(4)「台湾戦争」は避けられない。
(5)手詰まりの台湾情勢
(6)増大する台湾海峡危機
(7)プーチンは誤算を重ねて、ウクライナは自信を強める。
(8)「孤高の日銀」と「景気を犠牲にしてでも金融引き締め覚悟のFRB」
(9)2022年4月から始まった高校におけるマネー教育
(10)岸田政権、原発政策転換を決断
(11)「会社は誰のものか」というおかしな議論
(12)トルコリラ建ての債券をお持ちの方へ

■ 第3部;超長期の見方
「中長期の循環の局面」と超長期の「構造的本質の変化」とがある──本稿が重視してきた科学と哲学

[ 来週号に回す項目 ]

〇「何故予見するのか、準備するためだ」
〇人材・人財・人罪・人在

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image by:World Economic Forum at Wikimedia Commons [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons
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山崎和邦 週報『投機の流儀』』(2022年9月11日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

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