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いまだにEVに消極的「トヨタ」株は買いか?決算から見えた“全方位戦略”を貫く理由と成長戦略=栫井駿介

トヨタへの投資は?

さて、トヨタへの投資を考えてみましょう。

トヨタ自動車<7203> 週足(SBI証券提供)

トヨタ自動車<7203> 週足(SBI証券提供)

営業利益3兆円という過去最高益を予想する中でPERが10倍程度と非常に低いです。
これはやはり、EV化していかない、テスラなどに負けてしまうのではないか、自動車の販売は増えていかないのではないかというような懸念があるからでしょう。
しかし、「安定」という観点では群を抜いています。
さらに今回の決算説明会では、「継続的な増配を行う」と言っています。
景気悪化などの一時的な理由で利益が落ちたとしても、配当は維持・増配していくということで、財務状況的にもその能力はあります。
つまり、安定的に利益を少しずつでも増やしていければ配当も増えていくということになります。
昨年の配当利回りは今の株価で約3%で、これがどんどん増えていく可能性があるということです。

急成長は望めませんが、安定感は抜群で、先々を見据えている、さすがは時価総額日本一の会社だなということが感じられる決算説明会でした。

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image by: RYO Alexandre / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年5月18日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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