東芝の凋落は「日本の縮図」か
こんな風に考えてまいりますと、東芝の凋落は単に東芝という一企業の問題を通り越し、やや大げさながらおカネや人材の面でも、日本にとって損失だったのではないかと思います。
さらにこの東芝問題を考えていくと、これは東芝だけではなく、ほかの大手企業もまた、多かれ少なかれ同様の問題を抱えていることがわかります。
たとえば、僕が新卒で入社した三洋電機です。電池や冷凍機の技術部門には優秀な技術者が大勢いました。その後、松下に買収されましたが、彼らが松下のもとで能力を十分発揮できたとは思えません。
会社の経営者が短期的な企業価値を高めようとするのは当然ですが、おカネの有効活用や人材の育成という点でも、その責任の重さを感じながら経営してほしいものです。
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『一緒に歩もう!小富豪への道』(2023年6月2号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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