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吉原高級ソープ嬢に聞く【前編】〜大久保公園の立ちんぼ女子に伝えたい風俗で賢く稼ぐ方法=鈴木傾城

生き残る秘訣は「自分に合う仕事場」を見つけること

鈴木:もし成果が上げられない店だったら、どうするんですか?

本田:3か月ほど接客して「違う」と思ったら、すぐ移った方がいいです。最初は新人っていうカードがあった時に、お店の顧客が多い場合は新人を優先するんですね。だけど、お店の集客力が少なくて、自分も日記とかもそんなにやってるヒマがないなら、そのお店では稼げないってことになります。もし稼げないから、その場合は枠組みを変えた方がいいです。

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鈴木:長くいるというよりも、早くやめて自分に合ったところに移った方がいいということですか。

本田:普通の会社でも、給料が全然あがらないところで8時間働くよりは、もうちょっと給料の良いところに職場を変える人もいるんですけど、似たような感じですね。自分に合ってないところに行ったら、そこが高級店でも稼げないです。絶対稼げないです。安いところに行っても自分に合っていれば稼げます。

鈴木:そうだったんですね。世の中の一般的な考えだと「高級ソープ嬢というのが一番稼げる」みたいなイメージがあって、実は私もそう思っていたんですが、そうじゃないということなんですねえ。これは業界をよく知らない女の子も、知っておくべきことでしょうね。

本田:働いている側のメンタル面でいくと、高級店のほうがメンタルは維持しやすいです。ただ持っていけるお金が多いかどうかは、「人による」という感じですね。持って帰れるお金が少なくなると、やっぱり体は疲れないけど、生活に使えるお金は上がらない。そうなると「なんでこの仕事をしているのか」ということになっちゃう。お金のために働いているわけだから、多少キツい環境で体が疲弊したとしても、たくさんお金を持って帰ることを第一優先事項にして働いている人も多いです。

鈴木:なるほど。自分に合っていなければ、いくら高級店にいてもダメで、自分が稼げるところに早く移れ、ということなのですね。

本田:高級ソープは性風俗の中のトップみたいな位置づけっていうのは、世間にあるかもしれません。お客さん目線でいうと、やっぱり高級店で高いお金を払って120分接客されるってことは、やっぱりとても有意義というか、たぶんそういうのはあるんだろうなと思います。でも、プレイヤー(風俗嬢)の働き方とか、向き不向きによっては、高級店に行くことがすべてではないです。高級店でまったくダメだったけど、大衆店だとか中級店に行ったら、もう爆発的に売れて月80万円とか90万円とか稼げるってことも全然あるのですね。

鈴木:働き手側としたら、かならずしも高級ソープ店が「風俗の王者」ではないということですね。

本田:はい。高級店で1日待っていても、お客さんが来なくてお茶をひいた場合(※指名がなく、お客さんがまったく付かないヒマな状態のこと)はゼロ円。でも、キツい環境だったとしても1日かならず3万円持って帰れるってなったら、30日後はぜんぜんお給料が違うじゃないですか。そうなってくると自分に合った接客スタイルのお店を見つけた人が、一番稼げるってことになるんです。

安売り禁物!女の子が風俗で賢く稼ぐための戦略とは

鈴木:若さとかそういうのはやっぱり武器になりますよね?

本田:若さは当然価値になります。そこで区切りをつけているお店も多いです。年齢で採用条件を決めているっていうお店ももちろん多くて、すごく有名な3大ソープって言われている一見さんお断りの、それこそ料亭のようなソープで『ブルーシャトウ』があります。熊本にある店です。そこでは若い子しかいないとか。吉原でも、高級店『ピカソ』は基本的に若い子しかいない。ただ「吉原年齢」って言われて、「若い」というのが何歳までなのかっていうのもあるんですけど、大体30代前半であれば、若いの部類に入るかなっていう。30歳なりたてですかね、31だったら20代と同じように採用はされると思います。

鈴木:女の子が風俗で賢く稼ぐためには、どういう戦略があるんでしょうか?

本田:そうですね。最初はやっぱり手取りのいい高級店を狙うべきですね。戦略としては。新卒の学生さんだとかが、やっぱり大手を最初に受けるじゃないですか。ネームバリューがあって少しでも条件が良いところ。それと一緒で、やっぱり最初は一番若いので、その時点でキャリアの最初としては一番若い年齢っていうのが武器になるので、それを使って高級店は一度は挑戦してみた方がいいですね。

ただ、やっぱり自信のない子が就く仕事でもあるので……。自信のない女性って高級店からよりも大衆店で「ちょっとでも経歴をつけてから移ろう」って考えちゃうところもあります。そうすると、せっかくの若さが減っていっちゃう。それはもったいないことだと思います。

鈴木:稼ぐ戦略としては、経歴をつけるとかではなくて、とにかく最初に一番いいとこを狙うのが必要なのですね。そういえばこの前、大久保公園のストリート売春の視察に行ったんですが、あそこに若い女の子が立って2万円で売春したりしています。だけど、その値切られるから1万5,000円とかになったりして、要するにものすごい安売りしてるんです。一番若い年齢なのに、一番安売りしてるところなんですよ。

本田:彼女たちはやり方が間違ってます。すごく間違っています。私はあんまり海外のことは知らないんですけど、詳しいお客さまとかだと、海外はすごく品質の良い高級品には高いお金を払おう、チップを払おうと、自分が受けて楽しい気持ちにお金を払うっていう文化が成立してるみたいです。でも日本の場合は、提供する側があえて「自分から良いものを安く提供してしまう」から、享受される側が足元を見て値踏みをしちゃう。それは良くないよねって話、たまにします。

鈴木:なるほど、良いものなのにわざわざ安く提供してしまう。それはもったいないし、自分から安売りをして立場を悪くしていると……。デフレ・マインドの日本の経営者に聞かせたい言葉です。

Next: どんな人がソープ嬢として活躍できる?働くのに必要な「大前提」とは

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