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タイ新首相の経済復興策は「合法大麻ビジネス」?早くも大麻草のハイテク室内栽培がブームに=浜田和幸

いま東南アジアの中で最も注目されている国は「タイ」でしょう。政治とは無関係だった不動産王のセター氏(61歳)が、11の政党をまとめる形で首相の座を射止めました。新首相が経済回復の切り札として構想を温めているのが「合法大麻ビジネス」に他なりません。(「 浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』 浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』 」浜田和幸)

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※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2023年9月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

不動産王がタイの首相に

最近、東南アジアの中で良きにつけ、悪しきにつけ、最も話題を振りまいている国は「タイ」でしょう。

何しろ、政治とは無関係だった不動産王のセター氏(61歳)が11の政党をまとめる形で、首相の座を射止めたのですから。

折しも、タイでは2006年のクーデターで政権を追われ、英国に亡命していたタクシン元首相(74歳)が、17年ぶりに祖国の土を踏みました。

セター氏は依然として国民の間で人気の高いタクシン氏の後ろ盾を得ながら、新たな国造りに挑戦することを目指しています。

というのも、タクシン政権時代、タイは順調な経済発展を遂げていましたが、彼が政権を追われると、軍事政権が幅を利かせるようになり、国内経済が落ち込み、国民の間では失望や不満がたまっていったのです。

そのため、既存の政治家ではなく、実業界で活躍してきたセター氏に白羽の矢が立ったものと思われます。

経済復興の起爆剤は「大麻ビジネス」?

実は、そのセター氏を物心両面で支えてきた「ディープレディ」が、「ドクター・オム」と呼ばれている夫人です。

彼女はアメリカで医学博士号を取得した小児科医ですが、バンコクの総合病院で「健康増進プログラム」の責任者を務めています。

夫のセター氏とは同い年で、34年間、夫唱婦随の関係を続けてきました。

そんな新首相が経済回復の切り札として構想を温めているのが「合法大麻ビジネス」に他なりません。

タクシン政権時代には麻薬の製造、販売は厳しく取り締まられていました。

しかし、医療や治療薬用の大麻を解禁し、麻薬成分は含まない大麻風の香りをつけた茶飲料も外国人観光客向けに提供するということをセター新首相は考えているようです。

恐らく、医学博士の夫人からのアドバイスもあったに違いありません。

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