「ひきこもり」を食い物にする「悪徳精神病院」や「悪徳引き出し屋」の存在を許すな
「ひきこもり」の人を家族がもつ場合で、注意しなければいけないのは、「ひきこもり」の悩みを食い物にする悪徳業者の存在があることです。
「99%ひきこもりを解消します」「ひきこもり問題を早急に解決しましょう!」などとアピールして、高額な費用を請求する悪徳業者がゴロゴロあるのです。
過去に死亡者まで出したスパルタ教育で有名な「戸塚ヨットスクール事件」というのがありましたが、学校や寮といった教育施設的な体裁をとって、集団的に「ひきこもり」を矯正する――と称する悪徳業者が後を絶たずに出没しているのです。
なにしろ儲かるからです。
それだけではありません。人里離れたところにある「悪徳精神病院」も同じ穴のムジナです。「治療や医療」といった言葉に騙されてはいけません(悪徳精神病院の実体については、本メルマガの《第56回.2023年7月24日号「世界一ベッド数が多い日本の精神病棟で何が起きているのか?病床スタッフによる患者への暴行.虐待.窃盗.殺人までがやりたい放題――という人権侵害の深い闇!」》というバックナンバーで詳しく紹介しています)。
こうした悪徳業者は、さまざまな輩で構成されています。
「全寮制のフリースクール」などを名乗り、「ひきこもり」や「ニート」「不登校児童」をターゲットに言葉巧みに近づいてきます。やることは、「拉致・監禁」です。
親を不在にさせて(子どもへの暴行現場を見せないため)、予告なく、いきなり当事者の家に数名で押し掛け、当事者を暴力的に拉致してクルマで連れ去ります。
ヤクザや土建業者などの荒っぽいグループや、カルト教団、右翼団体といった輩が、こうしたビジネスに乗り出し、当事者を半年間預かって500万円、1,000万円などといった高額料金を請求するのです。
もちろん、こんなことで、当事者が回復し、健全に立ち返ることなどありえません。かえって恐怖心を植え付けられて逆効果になるだけです。
また、悪徳精神病院も手口は一緒です。ただし、こちらは「合法」という鎧をまとっています。精神疾患という病名を無理やりの診断でつけ、強制入院を行えるからです。
手足を縛るような身体拘束の他に、「医療保護入院」、「措置入院」といった強制的な対応を指示できるのは、最終的権限を有する、精神保健福祉法に基づく、「精神保健指定医」だけだからです。
精神保健指定医は、厚労省の医道審議会が認定する国家資格となっています。特定の医師に非常に強い権限が与えられているのです。
こうした精神病院は、入院患者数をできるだけ多く保てば、とにかく儲かる――からに他なりません。
こんなところに入院させたりしたら、当事者は薬漬けで、数か月後には廃人同様の姿にさせられてしまいます。絶対に、こうした精神病院には近寄らないことです。