原材料費の高騰と円安に加え、アルバイトの人件費が上がっていることで飲食店の値上げラッシュが起きています。ただネットやSNSを見ると、値上げに否定的な意見が多いように感じます。でも、極端な言い方をすれば、マクドナルドの値上げに否定的ということは「日本人の賃金を上げるのにも否定的」ということにもなってしまうのです。(『 教育貧困にならないために 教育貧困にならないために 』川畑明美)
給料日前はマクドナルドにも行けない?
マクドナルドの値上げで、「給料日前は、高くて行けない」などの記事を見かけます。
値上げの理由は、原材料費の高騰と円安に加え、アルバイトの人件費が上がっていることも
理由のひとつでしょう。
ただネットやSNSを見ると、値上げに否定的な意見が多いように感じます。
「味は元のままなのに値段だけが上がっている状況なので、お客が離れる流れはある種当然だと
いえます」という意見も見ました。
でもですよ?
自分の個人の財布の中身からしたら正論かもしれませんが、日本経済として考えたら、本当に正論なのでしょうか?
英国の経済誌が毎年発表しているビッグマック指数というものがありますが、最新のビッグマック指数の日本の順位は韓国に抜かれ、中国にも抜かれています。
安い国ニッポンで賃金も安くていいのか
もちろん、ここ数年「円安」が進んだ影響もあるのですが、それだけ日本の物価が低く「安い国ニッポン」になっているということです。
極端な言い方をすれば、マクドナルドの値上げに否定的ということは、「日本人の賃金を上げるのにも否定的」ということにもなってしまうのです。
マクドナルドの値上げに否定的ということは、賃上げされていない企業にお勤めで、格差社会の底辺にいると言っても過言ではないのです。
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