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高配当も高成長も。業績拡大が期待できる「人材派遣」で長期投資家が注目する2社とは?=佐々木悠

キャリアデザインセンター<2410>

次に紹介する企業は、同じくエンジニア系の転職サイトを運営するキャリアデザインセンターです。
代表的なサービスは、総合転職サイトの「type」や「女の転職type」などの転職サイトを運営する企業です。オードリーの2人を起用した広告宣伝などを行っており、一定の知名度があるサービスといえます。その他転職コンサルタントによる転職支援であり人材紹介事業や自社でIT技術者を雇用し、求人企業へ派遣するIT派遣事業などもあります。

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出典:マネックス証券

売上の内訳を見ると、最大の収益源はIT派遣事業であり、その次にメディア事業が続きます。先程のメイテックが機械エンジニアに強かったのに対し、キャリアデザインセンターはITエンジニアに強いという違いがあります。IT業界においても人材不足が続いているため、注目すべき業界の1つです。業績の推移を確認してみます

キャリアデザインセンター<2410> 業績(SBI証券提供)

キャリアデザインセンター<2410> 業績(SBI証券提供)

2020年、コロナ禍においてはクライアント企業の人材採用の中止、縮小の流れを受け赤字に転落しています。リーマンショック以来の赤字となり厳しい状況にありました。しかし、経済回復の流れを受けてエンジニア領域の人材採用が復活しています。人手不足の状況からも、採用事業の回復が起きており、積極的なプロモーション戦略の効果もあり、エンジニア転職求人と登録型人材紹介事業の両輪が好調です。

配当金の推移を確認します

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出典:マネックス証券

コロナ禍で減配となりましたが、業績の回復に伴い配当金は復活しています。有価証券報告書の配当政策を見ると、配当に対する具体的な比率などは示されていません。しかし、基本的には利益増加に伴って配当金を増加させる意向に見えます。配当性向の過去の推移からは概ね30%から40%前後に留められており、明言はなくともコントロールしている様子がわかります。

株価の推移を見てみます。

キャリアデザインセンター<2410> 月足(SBI証券提供)

キャリアデザインセンター<2410> 月足(SBI証券提供)

24年6月11日終値現在の利回りは4.6%、PERは8.1倍です。過去10年の平均PERは14倍であることから割安感があると言えるでしょう。もしかすると思わぬ穴場銘柄なのかもしれません。

Next: どちらが買い?長期投資家が見るべきポイントは…

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