fbpx

1年で株価6倍「フジクラ」さらに上がる?“生成AI恩恵銘柄”の爆発力を長期投資家はどう見るべきか=栫井駿介

『生成AI恩恵銘柄』他には?

これから生成AIの発展によってデータセンターがどんどん建設されるということで、フジクラもまだまだ恩恵を受ける可能性があります。

データセンターにはいろいろな企業が関連していて、建物を建設するゼネコンもそうですし、データセンター専門の会社が出てくるかもしれません。

アメリカで株式投資としても盛り上がっているのが、“冷却システム”です。
サーバーはたくさんの熱を発生させるので、それを冷やす必要があります。

サーバーを冷やすためにも電力が必要で、電力不足の要因なっています。

サーバーを冷やす装置を作っている会社に注目が集まっていて、例えばダイキンもサーバー用のエアコンが伸びているらしいです。

もっと大きな観点で言うと、「電力」があります。
電力が足りないので、発電量を増やさなければなりませんし、原子力発電所も動かさなければならないという機運も高まりつつあります。

しかし、日本において、データセンターに使われる電力は全体に対して1~2%程度で、これが仮に倍になったとしても全体に与える影響は大きくありません。
一方、アメリカのバージニア州ではデータセンターに使用される電力が州全体の25%、ノースダコタ州でも15.4%となっていて、元々の電力消費量が多くない地域ではありますが、これからさらにデータセンターが作られれば電力が足りなくなることは明らかです。

アメリカで電力が足りないということで、小規模な原子力発電所を作るという話もありますがそれはすぐにできるものではありません。
すぐに対応するためにはやはり火力発電ということになります。
火力発電で考えると、三菱重工のガスタービンが高効率で発電できるということで、実は三菱重工のガスタービンが売れて、発電銘柄としても伸びています。

もちろん生成AIを直接動かす半導体の関連銘柄も伸びていますが、半導体で今注目されているのは“省電力”技術です。
日本企業の中にも半導体の省電力化に寄与するメーカーは多くあるので、注目しておきたいです。

生成AIの盛り上がりから、「半導体」「データセンター」「電力」が非常に盛り上がっています。
株式投資を行うと世の中の流れを知ることができてとても面白いです。


(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


つばめ投資顧問は、本格的に長期投資に取り組みたいあなたに役立つ情報を発信しています。まずは無料メールマガジンにご登録ください。またYouTubeでも企業分析ほか有益な情報を配信中です。ご興味をお持ちの方はぜひチャンネル登録して動画をご視聴ください。

※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。

【関連】株価ピークから70%下落「TOWA」今が買い?半導体銘柄の将来性とリスクを解説=栫井駿介

image by:Adriana Iacob / Shutterstock.com
1 2

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年1月6日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問

[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー