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村田製作所は買い時か?強み・弱みは?長期投資家が注視すべき業績と成長性=栫井駿介

村田製作所の株は買うべきか?

村田製作所は、長期的にみると投資対象としてよさそうです

なぜなら、今後もさらに積層セラミックコンデンサの市場は伸びていくと考えられるからです。

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グレーの部分が村田製作所の主力製品であるセラミックコンデンサを指しています。

画像のとおり、25年 26年 27年 28年になるにつれて市場は大きくなる予測が立っています。

市場が拡大する背景としては、自動車の電装化が進んでいくことやDX化によって産業機器や通信機器の需要が増加すると考えられるからです。

また生成AIブームに伴うAI搭載PCや、AIスマホなどの需要が増えていくことで市場自体は拡大していくと見られています。

ですが、スマホや車載向けの半導体市場が盛り上がってこないと村田製作所の評価自体もあまり上がらない印象があります。

そのため、短期的には苦しい状況があるかもしれないことを頭の片隅に思っておく必要がありそうです。

村田製作所の強みと弱み

村田製作所の今後の株価がどうなるのかを考える際に、会社自体の強みと弱みを知っておく必要があります。

ここでは、村田製作所の強みと弱みについて紹介します。

<村田製作所の強み>

村田製作所の強みとして、以下のものが挙げられます。

  • 品質
  • 生産効率
  • グローバル規模での安定供給力
  • 主力製品の高シェア

村田製作所は、セラミックを内製化しているので生産効率を上げつつ高品質な製品を製造可能です。

また海外売上比率が93%を占めていて、グローバル規模で長年安定供給を続けた実績があるので顧客との強い信頼関係があります。

結果的に、積層セラミックコンデンサの高シェアを獲得しています。

<村田製作所の弱み>

村田製作所の弱みとしては、2つあります。

1つは、業績変動が大きな企業体質であることです。

業界ナンバーワンの企業ではありますが、業績の変動が大きな体質の会社であるため株価の乱高下が起こりやすいです。

もう1つの弱みとしては、価格交渉力が少し弱い点が挙げられます。

半導体はあくまでも部品ですので、パワーバランス的にみると最終製品を製造する顧客側の立場が上になってしまいます。

そのため、価格交渉力がそこまで強くありません。

ですが、弱みに関してはどの競合にもいえることで、高シェアを獲得している村田製作所は競合に比べて優位な立場にあるといえます。

Next: なぜ利益率が低下中?業績の推移を分析

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