直近の株式市場の最大の注目ポイントはEU離脱の是非を問う英国民投票。もし残留が決まれば、このところ軟調だった英国関連銘柄に買い戻しが入る可能性があります。(『相場の福の神 ニュースを半歩先読み』藤本誠之)
英国民投票の開票続く イギリスに拠点を持つ日本企業に注目
残留か?離脱か?きょう午後に大勢判明
日本経済新聞(6月24日付)1面より、欧州連合(EU)からの離脱をめぐる英国の国民投票が始まったとの記事に注目です。
日本時間では今朝6:00に投票が締め切られています。世論調査では残留派が離脱派を上待っており、NYダウ・ナスダックともに大幅反発で引けています。直近の株式市場の最大の注目ポイントは、英国の国民投票でした。
離脱した場合、大きな混乱が生じ、英国の経済にとっては悪影響があるため、日本企業でも英国に拠点を持つ企業の株価が軟調でした。逆に残留が決まれば、英国関連銘柄に買い戻しが入る可能性があります。
日本板硝子<5202> 86円
2006年に英国大手ガラスメーカー、ピルキントン社を買収しており、欧州に強みを持っています。英国や欧州依存度が高いため、英国関連銘柄として5月25日高値94円から、6月16日安値74円まで大きく売り込まれていました。
日本たばこ産業<2914> 4,226円
2006年に英たばこ大手のガラハーを約2兆2000億円で買収しています。英国のたばこ市場で4割強のシェアを握っています。
日立製作所<6501> 484円
英国に鉄道車両の製造工場を保有するなど、英国に大きなビジネス拠点を有しています。
今日のポイント
ドル円の為替動向に要注目です。仮に英国がEU残留決定したのに円高傾向になれば、一気に円高が加速する可能性があります。
6/23日経平均予想EPS:1,189.6円 -10.2円
『相場の福の神 ニュースを半歩先読み』(2016年6月24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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まいど、相場の福の神こと、藤本 誠之です。原則毎営業日、その日の日本経済新聞のニュースから個別銘柄をご紹介いたします。SBI証券投資調査部 シニアマーケットアナリスト ITストラテジスト オールアバウト株式ガイド