今後のシナリオと投資判断
現在のソフトバンクグループは、NAV倍率で見ればほぼ適正水準(割高ではない)にあり、ブームが続く限り上昇の余地があると言えます。
しかし、AI分野の遅延や、市場の評価が「AIは思ったほどうまくいかない」という方向に傾いた場合、株価は厳しくなるでしょう。また、金利上昇(インフレ率の上昇による)のような環境変化も、成長株であるソフトバンクグループにとっては苦しくなる要因となり得ます。

ソフトバンクグループ<9984> 週足(SBI証券提供)
ソフトバンクグループは、高いリスクを織り込んだ銘柄であり、AI関連投資信託のような性格を持っています。特に、非上場のOpen AIに間接的に投資できるという点は、非常に優秀な「投資信託」であるとも評価できます。
投資家としては、ソフトバンクグループの動向、特にAIブームの温度感やスターゲート計画の進捗を注視しつつ、自身のリスク許容度に合わせて検討することが重要です。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年10月18日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。