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11日の米国市場ダイジェスト:NYダウは646ドル高 利下げ好感とAIバブル懸念再燃が交錯

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■NY株式:NYダウは646ドル高 利下げ好感とAIバブル懸念再燃が交錯
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は646.26ドル高48704.01ドル、ナスダックは60.30ポイント安23593.86で取引を終了した。ダウは終日プラス圏でしっかりとした展開、前日の追加利下げを素直に好感する買いが相場を支え最高値を更新した。ナスダックは終日軟調。前日に発表されたオラクルの第2四半期決算の内容がAIバブル懸念を再燃させ、AI関連株へ売りが波及した。セクター別では保険が上昇、半導体・同製造装置が下落した。

法人向けソフト開発のオラクル(ORCL)が急落。AI関連の投資拡大の一方、売上高が市場予想に届かなかったことから積極的なAI投資への懸念が浮上した。医薬品開発・製造のイーライリリー(LLY)は開発中の次世代肥満症治療薬が既存薬より大幅な減量効果を見込める可能性が出てきたと伝わり上昇した。

ネットワークテクノロジー企業のシエナ(CIEN)は2026年度第1四半期について市場予想を上回る売上高見通しを示し大幅高。VISA(V)は一部金融機関が投資判断を中立から買いに引き上げたことが支援材料となり上昇。ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は目標株価が引き上げられ上昇した。

半導体・ソフトウェアのブロードコム(AVGO)が決算を発表、第1四半期の売上高見通しなどが市場予想を上回り、時間外で買われている。

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■NY為替:ドル・円は下げ渋り、日本の財政悪化に対する警戒感残る
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は一時154円95銭まで売られたが、155円67銭まで反発し、155円59銭で引けた。新規失業保険申請件数の増加を受けて長期金利は低下し、米ドル売り・円買いが活発となった。ただ、日本の財政悪化に対する警戒感は消えていないため、調整的な円買いは一服し、米ドルを買い戻す動きがみられた。

ユーロ・ドルは1.1713ドルから1.1763ドルまで上昇し、1.1742ドルで引けた。ユーロ・円は反転し、181円88銭まで売られた後、182円75銭まで買われた。ポンド・ドルは、1.3438ドルまで買われた後、1.3383ドルまで反落。ドル・スイスは0.7968フランから0.7924フランまで下落。

■NY原油:弱含みで57.60ドル、一時57.01ドルまで下落
NY原油先物1月限は弱含み(NYMEX原油1月限終値:57.60 ↓0.86)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.86ドル(-1.47%)の57.60ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.01-58.94ドル。アジア市場の序盤に58.94ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の中盤にかけて57.01ドルまで売られた。ただ、57ドル台前半で押し目買いが入ったことで下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引で57.83ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  54.56ドル   +0.48ドル(+0.88%)
モルガン・スタンレー(MS) 180.29ドル  +0.58ドル(+0.32%)
ゴールドマン・サックス(GS)911.03ドル  +21.79ドル(+2.45%)
インテル(INTC)        39.51ドル   -1.27ドル(-3.11%)
アップル(AAPL)        278.03ドル  -0.75ドル(-0.26%)
アルファベット(GOOG)    313.70ドル  -7.30ドル(-2.27%)
メタ(META)           652.71ドル  +2.58ドル(+0.39%)
キャタピラー(CAT)      625.61ドル  +10.26ドル(+1.66%)
アルコア(AA)         47.24ドル   +2.60ドル(+5.82%)
ウォルマート(WMT)      115.52ドル  +2.34ドル(+2.06%)

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