<本命株その3:【6140】旭ダイヤモンド工業>
東証プライム市場に上場するダイヤモンド工具の最大手企業です。自動車・機械・電子部品用などを主軸としています。

旭ダイヤモンド工業<6140> 日足(SBI証券提供)
人工ダイヤモンドを利用した工具を製造している同社は、今回の対米投融資プロジェクトにおいて関心を示しており「将来的な不安の解消や、安定的な調達という意味でメリットは大きい」としています。
実際に買い付けを行うかどうかは品質などを確認した上で判断するとしています。
<出遅れ株:【7347】マーキュリアホールディングス>
東証プライム市場に上場しているファンド運用や自己投資事業を手がけている企業です。傘下に工業用ダイヤモンドなどの輸入販売を手掛ける「ミーチュアル」を有しています。

マーキュリアホールディングス<7347> 日足(SBI証券提供)
本命株3銘柄と比べてテーマ性が薄いため、出遅れ気味の位置にあります。
しかし、将来的にダイヤモンド半導体などが普及し、人工ダイヤモンドの需要が大きく拡大した場合は、売上の伸長が期待されます。
その他のダイヤモンド関連銘柄一覧
| コード | 銘柄名 | 事業内容・ダイヤモンド関連 |
|---|---|---|
| 5969 | ロブテックス | レンチなどの工具を取り扱っており、ダイヤモンドカッターやダイヤモンド砥石なども展開 |
| 6166 | 中村超硬 | 超硬合金加工による工具や部品を取り扱い。半導体向けのダイヤモンドワイヤを開発・製造 |
| 6164 | ディスコ | 半導体・電子部品向け切断・研削装置で世界首位。半導体ウェハの切断・研削・研磨装置と精密加工ツールを展開 |
| 5381 | Mipox | 研磨フィルムや研磨材・受託研磨を展開。難加工材向けや半導体用途にダイヤモンドフィルム(人工ダイヤ砥粒)を供給 |
| 5331 | ノリタケ | 研削・研磨材の大手。ガラスなど脆く固い素材向けにダイヤモンド工具を設計製造 |
| 6167 | 冨士ダイス | 超硬合金ダイス・金型の製造販売が主力。超硬合金の加工技術に長けている |
| 3173 | Cominix | 切削・研削工具の専門商社。難削材加工の提案領域でダイヤ/CBN等の砥粒工具も含め最適工具を供給 |
| 6632 | JVCケンウッド | 無線や車載機器などの開発・販売。佐賀大学とダイヤモンド半導体の実装に向けた研究を開始 |
ダイヤモンド関連銘柄の投資戦略と注意点
対米投融資をきっかけに値動きが激しくなっているダイヤモンド関連銘柄。利益を狙うために注意すべきポイントを以下にまとめます。
<注意点その1:日米投融資でダイヤモンド関連の売上が直接増加するわけではない>
対米投融資第1号案件の人工ダイヤモンド関連投資は、中国への依存度低下が主な目的です。人工ダイヤモンドの需給を刺激するものではなく、あくまで経済安全保障に重点を置いています。
実際に米国での人工ダイヤモンド製造が始まった場合、調達先が中国からアメリカに置き換わることになるわけです。品質や価格によって移行がスムーズにいかない可能性もあることは、頭に置いておく必要があります。
<注意点その2:企業によって業績拡大のタイミングが異なる>
人工ダイヤモンドとひとくくりでまとめていますが、業態によって利益拡大するフェーズは異なります。
| 業態 | 利益が出やすいタイミング |
|---|---|
| 素材メーカー | 工場の稼働率が向上し量が増えるとき。本格量産前は歩留まりが悪く利益が出にくい。 |
| 工具メーカー | 工具の回転頻度が上がり高付加価値化したとき。出荷先工場の稼働率向上で需要増加。 |
| 装置メーカー | 設備投資サイクル局面。顧客の増産投資で受注が立つと保守サービス売上も発生。 |
企業ごとに詳細は異なるため、投資前にどのような状況であれば業績が拡大しやすいかを確認が必要です。