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波乱相場で狙う3月末高配当株11選~アナリストが厳選する注目セクターと銘柄選びの核心=大畠典仁

高配当銘柄を選ぶときの注意点

高配当銘柄を選ぶ際には、配当利回りの高さだけを見て投資先を決めるのは危険です。

見た目の利回りが高くても、その配当が今後も続くとは限りませんので、中身まで確認する必要があります。

<「記念配当」は来期以降の減配リスクも>

高配当銘柄の中には、普通配当に加えて「記念配当」を実施している企業があります。記念配当とは、創立周年や上場記念、特別な業績達成などを理由に、一時的に配当を上乗せするものです。

この場合、今期の配当利回りは高く見えても、それが毎年続くとは限りません。翌期には記念配当がなくなり、年間配当額が減るケースがあります。

そのため、配当が恒常的なものか、一時的なものかをIR資料等で確認する必要があります。

<高配当が継続可能か、業績もチェックする>

企業は利益やキャッシュフローの範囲内で配当を支払います。つまり、業績が安定していない企業は、今の配当水準を維持できない可能性があります。

特に確認したいのが、売上高や営業利益、純利益の推移です。数年単位で業績が伸びている企業は、配当を維持しやすい傾向があります。

一方で、利益が減っているのに高配当を続けている企業は、無理をして還元している可能性があります。そうした企業は、いずれ減配や無配に転じるリスクがあります。

特に、利益のうちどの程度を配当に回しているかを示す配当性向が極端に高い場合、今後の業績次第では配当の維持が難しくなる場合があります。

財務体質の健全性も重要

さらに、自己資本比率や有利子負債の水準、手元資金の厚みなど財務の健全性も見逃せません。

景気が悪化したり、一時的に利益が落ちたりしても、財務に余裕がある企業は配当を維持しやすいです。反対に、借入依存が高く、資金繰りに余裕がない企業は、業績が少し崩れただけでも株主還元を見直す可能性があります。

特に景気敏感株や市況関連株は、利益の振れ幅が大きいため、財務の強さが重要になります。高配当かどうかだけでなく、厳しい局面でも耐えられる会社かどうかも確認したいところです。

<株主還元方針を確認>

企業によって、「配当性向○%を目安にする」「安定配当を基本とする」など、配当に対する考え方は異なります。

安定配当を重視する企業は、短期的な利益変動があっても急な減配を避ける傾向があります。業績連動型の企業は、利益が増えれば増配しやすい一方、悪化時には減配も起こりやすいです。

中長期で高配当投資をするなら、会社がどのような考えで株主還元をしているかまで確認したほうが安心です。決算説明資料や中期経営計画を見ると、経営陣の姿勢が見えてきます。

まとめ|高配当銘柄は「中身」を確認して選ぼう

高配当銘柄は、上手く選べば長期的な資産形成に役立ちます。特に3月末は日本株市場で多くの企業が期末配当の権利確定を迎えるため、高配当銘柄が一斉に注目される時期です。

ただし、利回りの高さだけで飛びつくと、減配や株価下落で期待した成果を得られない場合も。確認したいのは、記念配当の有無、業績の安定性、配当性向、財務体質、そして株主還元方針です。

高配当銘柄を選ぶ際には、数年後も安心して持ち続けられる企業かどうかを考えるようにしましょう。

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image by:beeboys / Shutterstock.com
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本記事は日本投資機構が運営する金融メディア『INVEST LEADERS』からの提供記事です。
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