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株価ピークから6割下落「オリエンタルランド」は買いか?市場が警戒する“4つの悪材料”=峯岸恭一

中長期のプラス材料:反転のきっかけは何か

下落材料が続く一方、中長期で見たプラス材料も存在します。
いつ底を打つかの判断は難しいですが、好材料を把握しておくと投資判断の助けになります。

<ディズニーシー25周年「スパークリング・ジュビリー」の集客効果に注目>

東京ディズニーシーは2026年4月15日から2027年3月31日まで25周年記念イベント「スパークリング・ジュビリー」を開催しています。
決算説明会資料によると、27年3月期の入園者数予想は前期比1.7%増の2,800万人を見込んでいます。

過去の周年イベントでは来園者が増加し、グッズ消費も活性化した実績があります。
株価反転に向けた最初の確認ポイントは、2026年7月末頃に発表を予定する27年3月期第1四半期決算で、入園者数と収益性の改善が確認できるかです。

<2028年就航・ディズニークルーズが次の成長軸に>

次の大きな成長の柱が「ディズニー・クルーズライン・ジャパン」事業です。
2026年4月3日に全額出資子会社「株式会社オリエンタルランド・クルーズ」が設立され、2028年度の就航開始・2029年度の通年稼働を目指しています。

決算説明会資料によると、27年3月期の「その他の事業」への投資額は1,002億円(前期84億円から918億円増)に達しており、この大半がクルーズ事業への先行投資です。
客室・飲食・エンターテイメントをワンパッケージで提供するクルーズ事業は、入園者数に左右されない新たな収益源として機能する可能性があります。
ただし本格就航までには時間がかかるため、株価材料として本格的に評価されるのは28年度以降になりそうです。

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 決算説明会資料

株式会社オリエンタルランド 2026年3月期 決算説明会資料

まとめ:オリエンタルランド株は今後どう動くか

オリエンタルランドの株価下落の理由は、「2期連続の減益見通し」「人件費・修繕費・ホテル工事によるコスト増」「大株主の継続売却による需給悪化」「PER32倍の割高感」の4点に集約されます。

一方、中長期では25周年イベントの集客効果と2028年就航予定のクルーズ事業という成長材料もあります。
株価反転に向けては、27年3月期第1四半期決算(2026年7月末頃発表予定)で入園者数と収益性の改善が数字で示されるかが、最初のポイントになります。

買いを狙っている場合には、次回決算発表に焦点を当てながら、入園者数の動向を見極めるのが良いでしょう。
本格反転はクルーズ就航とディズニーランドの45周年が重なる2028年頃になるかもしれません。
需給悪化が続いているため、夏の決算発表前後で価格の落ち着きを見ながら打診買いを狙うなど、慌てずに売買判断を行いたい局面です。

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本記事は日本投資機構が運営する金融メディア『INVEST LEADERS』からの提供記事です。
※タイトル・リード・見出しはMONEY VOICE編集部による

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